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親のこころ | 読書日記『「学力」の経済学』
可愛い子には「小さいうちに」投資をせよ。
「投資」というと大げさに聞こえるが、実際に教育にはお金がかかる。我が子が自立して一人前になるにはどんなサポートが出来るだろうか、と日々考える。
子供の教育費を考える時、私はやはり大学が1番お金がかかるな、と思う。受験に向けた塾や講習、入学したのちの授業料などは結構なもの。だから幼少期よりも大きくなった時のお金を先ずは意識していた。
しかし、この本に出会ったことで私の考えは変わった、というか幼少期の教育ほど重要視すべき、ということを学んだ。著者曰く幼い頃の教育費の方が費用対効果は高く、年齢が上がるにつれてその効果は低くなる、ということだ。データを用いて説明されるとなるほど説得力がある。
4歳の時に投資した100円が65歳の時に6千円から3万円になって社会に還元される。
具体的な数字を基に如何に幼少期の教育こそ社会に与える費用対効果が高いことか、が如実に伝わる一文。目から鱗とはまさにこのこと。
確かに年齢が上がるにつれてかかる費用はどんどん上がっていく。もちろん「教える」内容が複雑になっていくので「教える」側により専門的な知識や上手に教えるための多様なノウハウも求められる。
でも、これって実は「教える」側の都合によって値段が上がっているに過ぎない、という仮説を立ててみた。
すると「教えられる」側に起きていることは至ってシンプルで、常に知らないことを知る・解けなかった問題が解けるようになる、それだけということが見えてきた。
幼少期は知らないことだらけなので1時間に学ぶ経験をする量が大きくなった時と圧倒的に違う。内容が濃いし教える内容も難しくない。
大人からするとただ積木で遊んだり、文字を書いたり、図形を区別したり、数えたりしていることが子供の中では膨大な「学ぶ」経験をしている。そんな見方ができるようになった。
この本に出会って、幼少期の教育の重要さを知れたことは私にとって大きな気付き。それからは出来るだけ子供の教育費はケチらないように心がけている。その代わり自分のお小遣いをケチる。節約が案外好きな私はこの方が性に合っているようだ。
この他、褒め方については能力を褒めるのではなく努力に対して褒めることが大事、というのも勉強になった。
具体的にはテストの結果に対してご褒美を与えるより、1時間勉強した努力にご褒美をあげるというのはすぐにでも実践出来そう。そして話題の非認知能力の重要性には共感を得る。社会に出たらこの部分が大事なのは身にしみて感じる。
情けは人の為ならず
私は子育てにもこの言葉が合うと思う。親はただただ子どもの健やかな成長、願わくば自立を願って子供と接する。ふと子育て疲れた時、私はこの頑張りがいつか自分にも返ってくる、年老いた時に次の世代が社会の根幹を支えるからこそ自分は平々凡々と暮らせるんだ、と考える。すると勝手に使命感を抱きまた頑張れる、決して親の心子知らずとも。