おばあちゃんのマジック | 「西の魔女が死んだ」
最近の心配事。それは小学校4年生になる我が娘の思春期の到来。
幸い、まだその時は訪れていないが、子どもから大人に切り替わる兆しは見え隠れするような、そんな感じがしてならない。
そんな心境から最近の小説は子どもの「トシゴロ」をテーマにした作品が多い。
今日はその中で出会った一冊。
発売は2001年と、結構前の作品だったんだなぁ。
妻に聞いたら、
「あら、ずーっと本棚に文庫本があったじゃない」
なんて言われたが、全く気づかず。
Kindleで購入してしまったことは内緒にしておこう。
妻もこの作品が気に入っていたようで本棚に大事にとってあったとのこと。それは期待大だなとワクワクしながら読み進めた。
テーマはズバリ
人は死んだらどうなってしまうんだろう
といった子どもの時に誰もが抱く大きな疑問から友達関係などいわゆる歳頃に湧き起こる疑問や課題など。
私も小学生の頃に無性に自分が死んで無になることへの絶望、恐怖で泣いていた時期があったなぁ、と思い出す。
確かにそんな時に最も信頼する父親から、その通りだよ、なんて言われたらますます絶望の沼に陥っただろう。
このおばあちゃんみたいに、私が先に行って確かめてくるね、なんて言われたらなんて頼もしいのだろう。というか、先に生きるものにとってはそれが精一杯のエールの言葉なんじゃないかなぁ、とほっこりさせられました。
やっぱり、子供にはふんわりと包み込むような存在が必要なんだなぁ、ともうすぐ訪れるであろう思春期に備えて今からそんな存在でいられるよう努力を積み重ねて行こうと改めて思わされた作品でした。