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心証との出会い | 読書記録『実行力』

橋下さん、といえば「行列の出来る法律相談所」のイメージが強くあるし、学生の頃関西ローカルでやっていた「そこまで言って委員会」のイメージも強い。

そんなタレントのイメージを持っている私はもはや遅れているのだろう。実行力・決断力・交渉力の三つの新書に触れて改めてやはり元大阪市長という肩書が強烈なインパクトを持っている。そして、その時代の試行錯誤が垣間見られる本だった。

ニュースで伝えられる表層的な部分とは異なる角度からのインプットは興味深かった。

この本から、私は正解を手繰り寄せる心証という方法に気づきを得る。

著者は物事の判断をする際にどちらがストンと腹に落ちるかという「感覚的な基準」で議論を聞き、腹に落ちたほうの主張に軍配を上げるという。

実は裁判官はことの背景をまずは感覚的に掴む。その後、その判断を法律論によって論理立てて行くという、自分が思っていたプロセスとは逆の工程を踏んでいることは意外だった。

その他、部下を引っ張るには共感力。高い目標を掲げるだけでなく、その目標のまず一段目を突破することに全力で取り組む、この姿勢こそが共感を得られるカギ。

よく「感覚を磨く」ともいうが、改めて感覚を研ぎ澄ますことを大事にしたい、高めたいと思う本でした。

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