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伊勢志摩にフェリーで上陸し、特急しまかぜで帰る旅 その4

初めてのお伊勢さん。まずは、内宮。基本ですね。雨が降ってきたけれど、バスで外宮へ移動。おかげ横丁への引力を感じながら、お参り完了!
よっしゃ!

この時点で、小銭は使い果たした。

きっと伊勢市のバス停に千円札が崩せるガチャガチャを設置したら、小銭できるし、その後のお賽銭増えるし、良いことイパーイ・イパーイあると思います(ガチャを伊勢スタイルに加工するのですよ!!)。伊勢全体がアトラクションとなっているので、小さな発見があって楽しかったです。

伊勢菊一は、東京の多磨からすると、運命を感じる店名でした。という訳で、思わず漉きバサミ(5000円くらい)を購入。色々聞いて申し訳なかったなと思うのですが、お土産として、とても喜んでもらった。
お伊勢さんの沁み具合が心地よくて。そして、特急しまかぜですよ。特急「しまかぜ」。関東で、特定な界隈しか存在を知らない、鉄道に乗車するのですよ。

楽しいでしょう?このワクワクを感じる人(ひょっとしたらマイノリティな方々)が、この旅の締めくくりを、ちょっとは敏感に思ってくれるはず。だってさ、食堂車があるんだよ。コレは残さなければならないと思う。
何て贅沢な車両なんだろう。少なくとも20世紀に確立した贅沢嗜好なオリエント急行からの鉄道旅行の残滓を、100年も前の価値観が、日本に残ってるる。もっと残ってくれ!残念な欲が暴走してしまう。ごめんなさい。私は欲張りなのか。
そう思いながら車窓からの輝く稲穂を眺めていたら、あっという間に名古屋に到着する。さよなら伊勢そして志摩。夢のような時間をありがとう。

名古屋駅で、品川駅に向かう。新幹線は快適でパーフェクトで。どんどん日常を近くに感じさせてくれる。いえ、新幹線が悪い訳じゃないんです。ただ日常へと否応なく同期される。そんな自分の感覚が辛くもあり、必要な通過儀礼なのだなと、説得してくれるのです。

旅の終わりを感じ取り、相棒のケーとか、推しラッコとか、パールロードとか、走馬灯のように過ぎ去っていっちゃった愛しいものたちが、無尽蔵に押し寄せてきて、とても苦しい。
私は息がつまる日々に戻るけれど、楽しい時間を本当にありがとう。

そんな感傷に浸りながら、品川駅に降り立ったのでした。読んでくださってありがとうございました。

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