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JAZZ好きなら秒で買うやつ

ジャズファンであれば、モダンジャズを支えたパトロン、パノニカ(通称ニカ)の存在はなんとなく耳にしたことがあるだろう。チャーリー・パーカーもセロニアス・モンクもニカの家(ホテル)で死んだ。

ソニー・クラークの「Nica」、ホレス・シルバーの「Nica's Dream」、セロニアス・モンクの「Pannonica」 などはタイトルからおわかりの通り、ニカのために書かれた曲。


ロスチャイルド家の出身にしてジャズのパトロン、ニカ。本書は同じくロスチャイルド家出身の著者による彼女の評伝だ。

高校生の頃にジャズにどっぷりとハマり、ジャズ喫茶のマスターとしてのんびり暮らしたいなんて言う夢を持っていたので、この本は小石川のPebbles Booksで見た瞬間買った。

そしてプルーストのマドレーヌのように過去の記憶が呼び覚まされる。期末試験終わりに上野、秋葉原、お茶の水のディスクユニオンを巡ってなけなしのお金でアルバムを買い集めていた時代。あの頃の自分に何かできるなら毎月数万円仕送りしてやりたいなぁ。

初めて買ったジャズのアルバムはArt Pepperの「Meets the Rhythm Section」とKenny Barrelの「Midnight Blue」だったな。そして大学の面接でArt Pepperは前期と後期どちらが好きか、なんて話をしたことも突然思い出した。今にして思うと何話してんだろって感じだな。

いずれにせよ往年の名盤をかけながら読むの至福。全ジャズファンにオススメしたい。

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読書好きな会社員
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