録音、マスタリング、リマスタリング、再生装置以前の段階で「音」はどのように扱われてきたのか。そんな話、聴いたことなかった!!
高校時代にすっかりJAZZにのぼせてしまった自分は、そのまま人よりはオーディオにも興味を持つようになってしまい、原音再生という怪しい魅力を放つ言葉にうっすら囚われたオーディオライフを送っている。
それでも自分の耳は、ある程度の違いしかわからない凡俗な耳なので、生涯の投資額は大したことないのだけど、本書は、オーディオ機器ではなく、そもそもCDに封じ込められた「音」にまつわる知られざる事実を教えてくれる。
録音、マスタリング、リマスタリング、再生装置以前の段階で「音」はどのように扱われてきたのか。そんな話、聴いたことない!!
という訳で買いました。(ここまで読書前感想文)
で、早速読んだのだけど、リマスターは音が良くなった盤というイメージだけれど、ここにも落とし穴があるんだそうな。だいたい小さい音から大きな音までのダイナミクス(=振れ幅)が大きい、本来良い録音とされるものほど、音が小さく感じてしまうもので、それなりの装置でそれなりのボリュームで再生して初めて真価が発揮できる。で、それをリマスターと称して上下を圧縮すると、一聴して派手さは出るんだけど、本来の音は・・・というなんか MP3の圧縮みたいな話がそもそもマスタリングのところで起きているという。
ブルーノートのルディ・ヴァン・ゲルダーの録音も彼なりの技術なのだろうけど、そんなことしてたのか、という驚きと、本来の楽器の音とはかけ離れた代物だったりもするんだなぁ、という現実を知った。良い悪いではなく、昔から音はスタジオで作られているということなんだろうね。
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