その言葉を使う理由がある、こどもの読解力入門。
読解力ってものを伝えようとするのってなかなか難しいのだけど、ちょっと良いのを見つけたので、娘と一緒に読んでみた。
『齋藤孝のゼッタイこれだけ!名作教室』ってやつ。
お話のすぐ下に、該当箇所に対するコメントが書いてある。それが正解ってわけではないけれど、なるほど、そう言う意味か、とか気づきにはなるはず。
例えば「侍は舟のまん中にどっかりすわっていました」と言う一文に対して、遅れてきたのに真ん中に座るなんて偉そうだね、と言うコメントが付いているって感じ。
物語を書く人は、言葉の1つ1つをよく考えて選んでいるから、その言葉を選んだ意味があるんだよ、ってことも教えてあげた。
「まん中」に「どっかり」すわっていることで偉そう、とかそう言う印象にしたいわけで、「端っこ」に「こっそり」すわっていましたじゃ違う意味になっちゃう。その言葉を使う理由が読み解けると色んなことがわかるようになってくるよ、と。
他にも1つ1つのお話にどう感じたかやどう言うところがポイントだったかのコメントもあって、私もそう思った!とかのすり合わせができる構成。2年生でも1年生用から読んで良いんじゃないかなって感じ。むしろ1年生用はなりたての1年生には難しいかも?って言うレベルにも感じた。
何れにせよ、読んで対話するってのがやっぱりポイントだよなぁ、と。この本はその対話を本の中に盛り込んでいるから良いアイデアだよね。
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