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セブンイレブンの「中華そば」がありえないほど旨かった

「プライベートブランドは買わない。クオリティが低いから」と思っていました。

その価値観をまるっと変えられる事態が起こりました。もはや事件ですよ。なぜなら、

いままで私が「これが原点にして頂点」だと思っていた日清のカップヌードルよりも旨いと思える醤油ラーメンが現れたからです。

それがセブンイレブンのプライベートブランド「中華そば」です。

価格はコンビニ価格で150円ほどで、コンビニで買うカップヌードルよりも5,60円ほど安い商品です。

いつもならば5,60円しか違わないならカップヌードルを選ぶよな、と思っていました。ですが、その時はふと気まぐれで中華そばを選んだのです。

価格は正義です。安いということでこころが揺らいでしまう夜もあります。安さに甘んじて塩むすびも買ってしまいました。結局、いつもより高くなってしまいました。セブンイレブンの思うつぼかもしれません。

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深夜の3時、画像には出てきませんが、これまたセブンのプライベートブランドビール「ザ・ブリュー」でのどを癒します。

空腹は最高の調味料、アルコールも最高の調味料、深夜のテンションも最高の調味料、ですから、深夜の空腹時に飲むアルコールはそれだけで超最高なわけです。

超最高になっているなか、塩むすびをレンジでチンしてひとくちぱくり。

あれ?塩むすび、めっっちゃうまいじゃん。なにこれ、やだ。ちょっと強めの塩加減なのに、しつこくなくて舌にじんわりと溶けていくのがとても不思議です。米はしっかりと粒立っていていつつ、くちびるで噛んだだけで崩れていく驚きの食感。運ぶときにはつぶれにくいけれど、食べたときにはきちんとほぐれる。これが世界のセブンの実力か。


麺にお湯をいれ、4分待ちます。なんで4分なんだ、微妙な時間だ、などと思ったり、鼻歌をごきげんに歌っているとすぐに3分が過ぎていました。

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ちょっとフライングですが、ふたをあけて液体スープをいれる前のスープを飲みます。ほうほう、まあ、イケるじゃないの。こういうのでいいんだよ、といわせるような懐かしい味に包まれます。

このままでも美味しそう、と思わせてくるんだから期待が高まって来ます。

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液体スープの袋にはでかでかと明星と書いてあり、メーカーの本気度がわかります。まるで挑戦状を渡されたかのような気分になりますね。

液体スープをいれ、お行儀が悪いのですが、袋の端についたしずくをぺろり。

おっ、甘い……!うまい!

脂由来のギトッとした甘さと、みりんのようなやさしい甘さの、ふたつが織り成す甘みスープでした。これ入れたらなんでもうまくなるわな。だってこれ自体がうまいのだもの!

脂肪です、糖分です、塩分です、というCMもありましたね。余分なものはうまいんですよね。

スープ

ちょうど4分になったので、箸を持ってスープと麺に絡ませます。むわーんと立ちこめる湯気がこれまた食欲をそそります。

液体スープをよくまぜたところで、まずはスープをひとくち。

……やられました。

この時点で日清のカップヌードルが最もうまい、と思っていた自分の価値観が揺らぎました。さきほどの液体スープが本当にいい仕事をしているんです。

甘みのあるスープはまろやかな後味を演出しており、優しくてほっと落ち着く、下町の中華屋を思わせる味がします。商品名が「醤油ラーメン」ではなく、「中華そば」なのにも納得です。

醤油のキレ、しょっぱさを求める人には向かないかもしれません。一方、うまみをとことん味わいたい人にはとてもオススメしたい一品となっています。

深夜という時間帯も相まって、しょっぱさによる刺激よりも、気持ちよく眠りにつくための優しさを求めていた私には、とても嬉しい味でした。

ざらざらと溶け残っている感じもなく、スープに関しては文句無しでめっちゃうまいです。びっくりしました。

お次は麺です。中細でちぢれている、ザ・カップラーメンといったビジュアルです。スープとともにずるずるっとすすります。

おっ、麺、うまいじゃん。

やわらかい弾力性があり、口のなかでぷりぷりとはじけます。まったくボソボソしていません。お湯を入れて4分という時間に納得のクオリティです。

カップ麺の麺は正直……という思い込みが一瞬で吹き飛びました。

また、ちぢれているからこそスープとよく絡みます。具材との相性もよく、小さな具材とともに口に入ってくると、食感も風味もより楽しむことができます。

ただ、どうしてもコシの観点では生麺には勝てないように思えました。噛んだときに「ああ、麺食ってるなあ」と楽しめる点もラーメンの魅力だと思います。この価格帯でそこまでのクオリティを求めることは野暮ですが、今後に期待したいところです。

具材

具材はメンマやなるとなど、オーソドックスなものが一通り入っています。安かろう、具材少なかろうにならないところも好印象です。

特に推したいのがメンマです。ラーメンでメンマというと細長くてラーメンとは別々に食べるおつまみのような立ち位置かと思います。

このラーメンは違います。メンマが小さく刻んであるので、麺と絡んで口のなかに入り込んでくるのです。

麺はもちもち、メンマはしゃきしゃき、このふたつの異なる食感がとても癖になります。

それでいてくさみも少なく、メンマはくさいから嫌だ、という人でも食べれるほどに調理されています。

おまけになるとがいくつか入っているのも個人的にはポイントが高いです。薄くてもしっかりとした歯応えのあるもので、全体的にやわらかな印象のある一杯にアクセントをあたえています。ひとつではなく、いくつか入っているところが懐が広くていいですね!


ラーメンおじや


268キロカロリーということで、麺がすぐに食べ終わってしまうことは予想がついていました。

そこで……

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米をダイブイン!!

あのうまい塩むすびを、うまいスープにいれたら間違いなくめちゃうまいだろう、ということで、禁断のラーメンおじやをつくります。

脂肪?糖分?塩分?
知らん知らん、うまけりゃ問題なし。

米をよくほぐして、スープをまとわせます。しっかりスープを吸ったところで、ずずずっといきます。

うわ……やっぱりうまい。
悪魔的だ……ッ!
すかさずビール……!
くうぅっ……!たまらねえぜ!

スープと米がめちゃくちゃよく合います。おにぎりのときはちょっと固めの米でしたが、スープにいれることでちょうどよいやわらかさになっています。

海苔の佃煮やこんぶなど、米って甘じょっぱいものとの相性ってバツグンなんですよね。そのため、甘じょっぱいスープが合わないわけがありません。カップの底にしずんだかやくと共にかきこみます。

ラーメンといっしょに買ったマルエフの黒生ビールで流しこめば日頃のストレスまで洗い流されるような夢見心地です。

みなさんも、ぜひご賞味ください。

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まじでうまかった。

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