変形性頚椎症 ③
前回、この病気のことについて書いたのが6月17日だった。
今は10月19日。
もうあれから4ヶ月も経つのか。
その後、症状はというと完治には至っていない。
それどころか、7月は最悪だった。
何が最悪って一日中、痛みと痺れに身体が襲われ、大袈裟でなく家から出れない日だらけだった。
とりあえず前回この話題について書いてから、時間が経過しすぎてるので、その続きから書き始めよう。
地元の整形外科は決して悪いところではないのだけど、あまりにも痛みと痺れが治らないので、別の医院にセカンドオピニオンを求め、診てもらった。
そこは首と腰を専門に診ている整形外科で、どこに診てもらっても首や腰の痛みが治らなくて困ってる患者が全国から集まるようなところらしい。
俺は母からその病院のことを聞いて、母に運転して(指が痛いので運転が危ないという理由)付き添ってもらい、その病院に行った。
地元の整形外科はレントゲンしか機械がなく、その別の医院ではMRIもあるというので、行く価値はあると思っていた。
結論としては、地元の整形外科と同じ意見だった。
確かに首の骨が変形していて、神経を圧迫・・・正確には神経の周りを覆っている髄液だったかな?が入ってる髄膜という器官があり、そこに到達しているため、痛みと痺れが発生していることが考えられます。そう言われた。
手術の必要はありません。
安静にしていてください。
という話だった。
しかし、安静にしろと言われても。
こちらはこの姿勢で何十年と生きてきたので、安静にするといっても大人しく家で寝てればいいんですか?というようなことを質問した。
とにかく正しい姿勢を心掛けてください。
いや、その正しい姿勢がわからない。
地元の整形には「とにかく首を反らせないでください」と言われたが、じゃあうつむき加減にして過ごせばいいのかというと、そうでもないとのことで。
正しい姿勢。
それがわからないのだ。
・・・というようなやりとりをしていると医師がこんな提案をして来た。
「そういう方のために、うちは独自で開発した枕があるんですよ。」
「出来る限り、その枕で寝てもらうことで正しい姿勢に自然となれます。」
そのようなことを言われた。
嫌な予感はしていた。
というのも、事前にMRI撮影してもらう最中、医院の壁にその枕のポスターが貼られており、それをなんとなく眺めていたからだ。
「怪しいものを売ってるな・・」
「たぶんこれを勧められるんだろうな」
そう思っていたからだ。
しかし、自分のような身の人間にとって、ありがたい存在であることに違いはなかった。
医者も「手術が必要ない程度の患者さんには、これくらいしかおすすめ出来るものがないんですよ」とも言っていたし。
その枕の値段は、3万円だった。
高い。
しかし、手術が必要ない程度の病状であるならば、そいつを買う以外の選択肢は考えられない。
痛みと痺れに耐えながら、正しい姿勢、という自分の人生で経験したものを正しい姿勢を知らぬものが心掛けても、なんの改善も体感としてはない、という状態はまるで地獄なので。
痛みと痺れから早く脱出するためには、その枕しか頼りになるものがないのであれば、仕方のない話だった。
さて、その枕の効果などについては、また次回に書こうと思う。