見出し画像

尻上がりには、「隙」と「雑味」。

これまでのエッセイでも
何度か触れてきましたが
わたしは今、ちょっと田舎に
家を作っています。

この年齢になって
初めて、持ち家を持つ事になり
はじめて知る建築ルール云々や
謎な「業界事情」に憤慨しながらも
粛々と学びながら取り組んでいます。

本当に信用ならない
メーカーの営業とバトルが絶えず
途中、やめようか思うこともありましたが
従姉妹や友人に愚痴りまくって
なんとか気持ちを持ち直しております。

ずっと賃貸マンションの生活で
ヤドカリ人生だったため
人生初の家づくりなのですが
いやはや、
この歳になって
家を作ることになって良かった…と
思うことがたくさんあります。

それなりに、人間業をやってきて
それなりに、人生の経験を積み
それなりに、自分のことも分かり
それなりに、世の中の落とし穴も知り
それなりに、分別が着くように
なってきた上で作る家は
実に、合理的な気がします。

欲も抜けて
見栄もなくなり
その上、自分の力量も分かり
ついでに体力も無くなるので
「無理をしなくなる」から
家への捉え方が現実的というか
夢や希望を
家に託さなくなるというかwww

住う人間が
ある程度「固まった」状態で家を作ると
ブレが少ない気がしていて
若い頃に家を作ったならば
こうはいかなっただろうなと
思うことが多々あります。

ここから先は

2,895字
このマガジンは、初月無料です。月に5本前後の「人生が尻上がりになる」コラムを掲載しています。

人生、尻上がり

¥500 / 月 初月無料

我が家の家訓は、「人生、尻上がり。」 ••• 日々襲いかかってくる、日常の小さな難問をやりくりしながら、尻上がり的に暮らしの質の向上に奮闘…

みなさまのサポートを糧に、本を貪り、誠実なコラムを書きづけたいと思っています。いつもサポート頂いている皆さま、本当にありがとうございます。