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第12話 なよたけのかぐや姫

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ところで随分前に、けーこに教えてもらったブログがある。
内容を初めて読んだ時の投稿は、ちょっと変わった心理分析をする男性カウンセラーの発信に対して、さらに独自解釈を加えていたとある記事。けーこが勧めてくれたそのトピック自体にはそこまで興味はなかったが、書き手であるブロガーの女性自身が気になった。

改めてプロフィールを読んでみて、なぜ彼女のことが気になったのか合点がいった。その女性、過去世において、空海さんにお仕えしていたのだという。なるほど、空海は当時の私のガイドの一人である。それで彼女と繋がっていたのか。
最初の心理学の記事からてっきり彼女もカウンセラーさんかと思ったが、そうではなくて、メインはエネルギーワークを得意とするスピリチュアルな方だということもわかってきた。
彼女のことはこれから、空海の幼名をお借りして「まおちゃん」と呼ぼうと思う。

…………


『瀬織津姫とはつまり、歴史の波にかき消された女神なのである』

まおちゃんの記事のリンク先には、ある女神に対しての、こんな文章が載っていた。
今でこそセオリツヒメに関しては、書籍になったりワークがあったりネットでもあちこちで情報を得ることができるが、当時はまだどんな神さまなのかを知っている人も少なかった。

古事記にしても神社仏閣にしても、成り立ちとは実に恣意的(しいてき)なものだと思う。「宗教」とは、豪族たちが幅を利かせた飛鳥時代から政治に巻き込まれ続けてきたものなのである。

敗者となった一族が信仰していた対象は、悉く歴史から根絶やしにその名を消されていったし、逆に自分たちの信仰対象の霊験を大きく盛って広めることで、権力の誇示として利用したりもした。
名前も由緒もわからなくなった神様は、やがては誰からも忘れられ、ひっそりと「無」へと還るのである。
つまり神道の神々も仏教でいう仏たちも、「意識体としての存続の可否」は、この現代になってもなお、ある意味人間たちに「どれだけ忘れられずに信仰してもらえるか」にかかっているのである。

セオリツヒメも、政治絡みで歴史書の表舞台から葬られ、細々と信仰されていた祓い清めの女神。だがリンク先の記事によるとその正体は、女神アマテラス……ではなくなんと、男神アマテルの「対の魂」なのだという。

そもそも日本の神道のど真ん中がいまさら、「実は太陽とは男性神でした」などということ自体がすでにタブーだが、とはいえこの秘匿は明治になっても続いていたというのだから驚きである。
男神アマテルを女神アマテラスへと変えてしまうほどの当時の勢力からしたら、アマテルにとっての「対の女性」などといった存在は、よほど邪魔で仕方がなかったことだろう。

続けてまおちゃんのブログには、このセオリツヒメにお会いするべく奈良への一泊旅行を企画したと、募集中の案内があった。天河大弁財天社と、玉置神社の二か所を二日で回るという。

ざわっとした。両方とも、呼ばれた人しか辿り着けないと有名な神社である。ちょっと前にも鹿島に行ったばかりだけど、これ、なんだか私、どうしても行かなきゃいけない気がする。

行かなきゃいけない気はするのだが、同時に心の奥の方に、そっちに飛び込む怖さも湧いてきていた。


※セオリツヒメのお相手にも諸説あります
※男神アマテルとしての意識も、“女神“アマテラスとしての意識も両方もちろんあります

written by ひみ


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実話を元にした小説になっています。
ツインレイに出会う前、出会いからサイレント期間、そして統合のその先へ。
ハイパーサイキックと化したひみの私小説(笑)、ぜひお楽しみください。

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鹿島神宮のお話の第10話では、タケミカヅチの和魂と、タケミカヅチ荒魂のお祀りに関して「おおらか」だと書いたのだけど、今回は恣意的だと私は書いているのね。

これは私のハイヤーセルフの意図として、
“ものごとを多面的に視る“かつ、“等身大に視る“ことをみなさんに意識してほしいということらしいの。
縛られず、偏らず、公正に視野を広げる。

meetooって読者に対して辛口だなっていつも思うんだけど、エゴってそのキツさを視ないで自分にとって都合のいいように読んでしまうものだから「meetooにこう書いてあった」とかって、私たちの意図しない解釈がいくらでもできてしまう。
それは本当に危険なこと。

私たちがサポートします。ひとつひとつ一緒に余剰を削いでいきましょう♪

※けーこと遊んでたら11:11過ぎてました!
ごめんなさーい
 

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11話はこちら

13話はこちら

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