からくりバレリーナ
夢の話。祖父は白人で、白いお髭の白衣の博士でした。(多分、私は養子)
ある日、自宅洋館のホールで講演会があり、沢山の異形のバレリーナが集まりました。身体的欠損と言うよりは、通常では生きられないような形状を、何とか修復(マジックテープで付けて管を通す等)し、ダンスを楽しんでいるのです。
私は五体満足ですが、知能も見た目も「ダンサーインザダーク」より少し若いくらいのビョークで、裸足に青いワンピースを着ていました。
ホールの壁には沢山の白っぽい骨董品(玩具や装飾品、家具等)が山のようにあり、私はその中の一つを修繕していました。積み重なり過ぎて見ながらの作業が出来ず、目星をつけ奥へ手を伸ばすのですが、目的とは違うところに触れてしまいます。
ホールはとても広くて内装は白。丸カーブの高い天井には、見えないほど薄いペパーミントグリーンの葉っぱ模様がありました。
ルネッサンス調の鮮やかなソファがバラバラに置かれ、サポーターの健常者も含めて50名ほどの、主に白人女性がゆったりと座っていました。
皆キラキラした目で真剣に博士の話を聞いたり、自由にディスカッションをしています。
全く話を聞かずうろちょろしている私にも、優しく微笑み話しかけてくれたり、自身のからくり人形のような身体的特徴やその芸術性を、得意げにみせてくれました。私は目を丸くして覗き込みました。
半円の窓の外は初秋なのか少し寒そうでしたが、ホールも、続く廊下もとても暖かく、様々な好奇心と笑顔に満ち溢れ、闇や不安などは微塵も感じませんでした。
全員で、不具合をクリアするゲームを楽しんでいるような、幸せな空間でした。
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ゲストルームがあったから、ホスピスに住んでたのかな?ちなみに私は、昔少しだけビョークに似てました。
後で思い返すと、闇がないって何か人間味がないね。