キルケゴールについて(飲茶「14歳からの哲学入門」)
哲学は本当に難解だ。
頭が混乱してくる。
起きてから1時間しか経っていない。つまり1時間しか本を読んでいないのに、脳の疲労度がかなり高い。
「14歳からの哲学入門」飲茶
内容は確かにわかりやすいし、読みやすいんだけど、それでも頭を使う。
天才たちの考えていたことを自分の中に落とし込むのにはやはり時間がかかる。
ニーチェ→デカルト→ヒューム→カント→ヘーゲル→キルケゴール→サルトル・・・
と確認してきた。
今のところお気に入りは、キルケゴール。
突然の婚約破棄、というエピソードは面白い。
キリスト教に喧嘩を売るという部分も、勇気があるなと感心した。
「死に至る病」という彼が書いた本がある。タイトルがかっこいい。若干厨二病臭がするが。
自己の内面を深く見つめていった結果、最終的に絶望を見つけることになる。
しかしそこに可能性を見出そうとする。その可能性が神への信仰心なのである。
なるほどな、と。
絶望が見つかるのはわかる。
だって我々は常に理想を追い求め、そして理想と現実のギャップに苦しまざるをえないからだ。
理想を追い求めない人間などいるのだろうか。
もしかしているのかもしれない。
がそれは、ごく一部のすでに幸せに生きている人、幸せの閾値が低い人、無欲な人だろう。
もちろんそのような心理的状況が一番なのだが、世の中の大半は欲を持って生きている。
つまり理想を持っている。
だからこそ、絶望にぶち当たるのだ。
私の考えと似ているところがあり、キルケゴールには親近感を抱いた。