何者:エンタメコンテンツ偏愛シャッフル

エンタメコンテンツ大好き、暇さえあれば読書に映画にドラマに音楽にを貪欲に鑑賞しています。

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「何者」

これは就活の時に読まなくてよかった。。。
すごく怖い。

就活を機に集まるようになった、拓人、光太郎、瑞月、理香、隆良の5人。

洞察力がするどく、いつもまわりを観察している主人公、拓人。かつてともに演劇をしていたが仲違いし、大学を辞めて演劇を続けるギンジのSNS上の言動が気に障って仕方がない。

バントマンで拓人のルームメイトの光太郎。お気楽な性格を演じているようでいて、実はしっかりひとをみている。

家庭の事情で夢を諦めなければなかったけれど、きちんと前を見て就活している瑞月。光太郎の元彼女。

プライドが高く、海外ボランティアや留学といった肩書きを前面に押し出して就活をしている理香。

理香の彼氏でアート気取りの隆良。就活をする人たちを小馬鹿にしながらも、隠れて自分も就活している。

初めは協力して就活を進める雰囲気があったものの、それぞれの就活の段階が進むにつれて、5人の関係にも変化が生じて、、、

隠していた自意識を暴かれて晒されるほど辛いことはない。

考えるだけで心が血を流しているみたいな焦燥感を感じる。

ひとに認められたい。存在を知ってほしい。思っていることを聞いてほしい。すごいね、って思われたい。

そんな思いがない人なんていない。
でも、そう思ってることを人に知られるのはすごくすごく恥ずかしい。

私だって、きっと誰かに見て欲しくて、これを書いている。

備忘録(隆良風)に、とかアウトプットする行為に意味がある、とか自分を自分で納得させて、慰めて。

この本に出てくる人たちを通して、自分の嫌なところがあぶりだされるよう。

痛くて痛くて、すごく、ヒリヒリする。

ただ、光太郎と瑞月、サワ先輩なんかのかっこ悪い、嫌な部分が見えなかったので、二極化して見えたのが少し残念だったな。

ほんとはこういう嫌な部分は誰しもあって、その時によりグラデーションだったりまだらだったりするんだと思うんだけど。。。


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