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小さかった私へ⑮ 小学生編

新年度が始まって間もない4月に、毎年地域の運動会が開催されます。


ガードレールに吊り下げられた横断幕や、区のチラシを目にする度に、懐かしいなぁという思いと、嫌々参加していた当時の気持ちを思い出します。


幼少期の頃の私は、運動が苦手で嫌いでした。


運動が好き・得意で、足が速い子はとても楽しそうにしていますが、私は足が遅くてほとんどビリだったので、悔しいやら情けないやら… 「もう家に帰りたい」って気持ちになりました。


参加したくなかったから、母親に「行きたくない」と駄々こねたり、拗ねたりとアピールしたとは思いますが、何故か小学3、4年くらいになるまで参加していました。



同じ地元で、参加していなかった子も居たのに、どうして私はここに居るんだろう?とモヤモヤしていました。


「運動神経が良い子達だけで楽しめばいいじゃん」と、不貞腐れている自分・・・・。



私は、同じ区の子達と相性があまりよくなかったので、どうやったら仲良く遊べるのか全くわかりませんでした。


戸惑いや不安、みんなと過ごしているのに寂しい、、そんな気持ちがあってお母さんと離れたくありませんでした。


母は私の気持ちに気づいてもくれず、「友達と遊びに行きなさい」とか「あっちに行きなさい」と私に言ったりしていたと思います。



友達が作れなくて、家族から離れられずにひとり遊びして過ごしている自分って、おかしくて変だなぁと感じていました。



この時間は異様に長く感じたことと、運動会で振る舞われていたジュースがとっても美味しかったのを覚えています。

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