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10年やってたTwitterをやめた話
数ヶ月前、Twitterをやめた。
リア垢で10年やっていたが、ここ数年で様々な情報を渡り歩いた結果、色々と疑問を感じ、結局正しいものはTL上には無いように思った。
自分がRTするもの、友人がRTするもの、色んな情報に心揺さぶられる訳だが、そのどちらも正しくなかったとしたら、その時間は何なのだろう。
年代的に友人の中には出産を控える繊細な時期の子も多く、ネガティブな共有はもうしたくないし、よく考えれば自分自身もされたくないのが本音だった。
初めは友人の些細な呟きと、そこでの交流を楽しみにしていたが、この数年はもう近況を発信する者も無いのが実情であり、何も言わずしれっと削除してかれこれ3ヶ月は経っているが、特に大きな支障はない。
空いた時間は読書やこのnoteに割くようになり、むしろ前向きになった。
ふと、iPhoneのアプリを見直していたらブックという電子書籍アプリを見つけた。
前からあったのにデフォルトアプリなので全然開けていなかったのだ。
少し前に、本屋のランキングにも入っていたFACTFULNESSという本を読み始めた。
データを基に正しく世界を見る習慣を謳った本だ。
お安くないのだが、初めにお試し読みを100ページして、どうにも面白いので購入した。
まだ途中だが、この中でドラマチックな話(ネガティブな話)は広まりやすく、それが正しい認知を歪めてしまうとある。
Twitterを見ていて疑問だったのはまさにこの辺りだ。
元来、私は自分の目で見たものしか信じないタイプだった。
これは10代の頃に噂話で苦しめられた事に起因している。
噂話というのは嘘であってもまるで事実かのように広まる。当人がどんなに打ち消そうとしても無駄だ。
理由は短絡的で、その時のその集団のオピニオンリーダーに合わなかった人間が排除される、そんなものだ。
Twitterは秒で色んな物が広まるが、その事実はいつも不明確だ。
私も前は積極的にRTをするタイプで、いくつかのアカウントを信頼していた。
真偽に疑問を持ち始めてから、いくつかのアカウントが何者であるか調べてみた。
そのほとんどは不明だった。
書籍を出してる者もあるが、作者の経歴が調べても出てこない。
そして、例えば多くの人にフォローされてるあるアカウントはある企業の広報であった。
広報ということはその企業が儲かるように情報を出してくるはずである。
利益が出るように出されるその情報は果たして正しいのだろうか?
これは極端な例だけど、Twitterにいる者は皆匿名で、今のSNSは個人のビジネスに利用されている部分もかなり大きい。色んな啓発本にやり方が載っているし、ビジネスノウハウ系のタグ付け量はnoteでもかなり多い。
また、偶に関わる分野の関連ニュースがあり、アナウンサーやその辺のインフルエンサーより自分の方がベースの知識があるなと思う時があるのだが、彼らは数字を取りたいだけなのか、1番刺激的な響きの(バズりそうな)部分を抜き取っているように見える。(実際の影響としてはドラマチックなものなどないのに)
毎日降ってくる情報は何の目的なのか(ただ数字を取りたいだけじゃないのか)、ソースは何なのか、SNSのスピードは考える時間との相性が非常によくないように思う。
もしあなたが毎日苛々しているなら、一旦やめてみるの、お勧めです。