にっぽんSAKE紀行 #307 北九州 小倉 (天心、残心)
今回は、天心を醸す北九州・小倉の溝上酒造さんに向かいます。
北九州空港は初めてのランディング。。結構大きな海上空港ですね。早速、小倉祇園の山車がお出迎え。。
グーグルマップによると、溝上酒造さんに向かうには、空港からのバスを砂州のバスセンターで余裕の乗り継ぎのはずですが、手前の小倉駅新幹線口の段階で、もう間に合いそうもない。。。他のお客さんが全部降りてしまったので、運転手さんと相談してみました。すると、次の小倉駅前で降りて少し歩くと道沿いにバスの停留所があるので、そこで待てば間に合うだろうとのこと。教えてもらった通りにしたら、数分待ちで予定していたバスに乗れました。教訓:現地では頼れる人の意見を聞こう。
ということで、到着したバス停から歩くこと15分ほどで、溝上酒造さんにやってきました。
こちらでは、天心を特約店向け、それ以外の銘柄を一般向けに出しているそうです。どれも東京では見かけないお酒ですね。。。名前が「天」で始まるお酒はたくさんありますが、天心はまだだったので早速購入。他の知らないお酒にも未練はありましたが、各蔵1本のマイルールに従いました。これで酒蔵307軒目を達成!
さて、バス停まで歩いて、小倉市内へと戻ります。
次の目的地は、松本清張記念館。「点と線」などの推理小説をはじめとして、社会派、歴史、紀行など幅広い作品を世に送り出した、大作家ですね。こちらは館内撮影禁止なので、館内の様子はHPなどをご覧ください。圧巻は、彼の旧宅を館内に移設して、内部をガラス越しに見えるようにしてあること。すなわち、記念館は松本清張邸の鞘堂ということです。その旧邸に見る、本、本、本。。。さすがにすごい蔵書です。。今では多くの本がネットで手に入りますが、良い本は手元に置きたいですね。。。
https://www.seicho-mm.jp/
松本清張記念館を出てから、小倉城を外だけ見て、北九州市立中央図書館に向かいます。
図書館は先日亡くなった磯崎新の設計、銅葺きのかまぼこ屋根に階段状の書庫が特徴的です。
あいにく、外壁工事の最中で写りが悪いので、写真は遠景だけで諦めました(ごめんなさい)。
実はこの図書館、できてすぐの頃に伺ったのですが、大分記憶と違ってました。うーん、クラゲの記憶はあてにならないなあ。。。
次なる目的地は、小倉市民の台所、旦過市場です。二度の火災の影響で、ちょっと厳しそうな雰囲気。。。なんとか頑張って欲しいです。
お店に大好物のケジャン・キムチがあって、やった!と思ったのですが、カニが大きなものしか残ってなくて、高くてギブアップ。。。残念。。
さて次は、無法松の碑。旦過市場から歩いてすぐです。
日本映画の名作、「無法松の一生」の主人公、車引きの富島松五郎を顕彰する碑で、彼の男気が今でも慕われているのがよくわかりますね。
旦過市場に戻って、小倉駅まで少しですが、モノレールに乗ります。
小倉駅から少し歩いたところにある、林田酒店さんに伺いました。ここで角打ちをと思ったのですが、あいにくおかみさんがコロナから回復したばかりで、この週はお休みとのこと。残念。。 一方、おかみさんのご実家は九州菊(くすきく)を醸す林龍平酒造場だそうで、このお店だけで手に入る残心がずらりと並んでいます。
「酒造場はどこら辺にあるんですか?」「ああ、京都の方ね」「京都?」「そう、みやこあたり」「へえ、京都で作っているんですか。。」「犀川の方」「(犀川って金沢じゃん??)」「そう、そこからお嫁にきたし。。」「そうなんですか。。。??」と、いまいち噛み合わない会話。。
あとで気がついたのですが、林龍平酒造場の住所は、「福岡県京都郡みやこ町犀川」。。まいった。。
お店の方と会話を楽しみながら、残心を購入です。
近くで日本酒を飲めるお店を伺ったら、事前にネットでチェックしていた「酒房 武蔵」さんのご推薦。
おっと、その前にお土産!井筒屋本店の地下で、いづつや饅頭をゲットします。平塚のみやこ饅頭、益田の鶏卵饅頭など、白あんのお饅頭には目がありません。。。これは外せないですよね。
そして最後は、いよいよ「武蔵 武蔵」さん。きっちり、天心と九州菊で締めさせていただきました。
小倉の祇園太鼓の銅像に別れを告げて、無事に帰途につきました。。