海外医学生の不安障害、うつ病、メンタルヘルスケアについて
生きることが大事
「毎日辛い・・」「日本に帰りたい・・」辛い思いをしていませんか?
こころを壊さないことが大事です。
家を離れて見知らぬ国で留学生活をすると、不安感、異文化ストレス、言語問題、学校生活と友人関係、孤独感、低自尊心、アイデンテイテイ混乱などの心情がもたらさせることがあります。
特に初期には言語コミュニケーションの困難と学習の負担感のために、自尊心が低下し、心理的に不安で孤独になる。ホームシックになる場合がよくあります。
否定的な感情を経験し、家族や故郷が恋しくなる・・。
負の感情は、学業、心身の健康に影響を与えます。
ホームシックは海外で暮らし始めると、誰もが感じる自然な感情です。
異文化への適応に困難をきたし、深い孤独を感じることは、誰にとってもおこりえます。
しかし、一部の学生は、通常のホームシックよりも強い否定的な感情をもたらし、重度の不安、落ち込んだ気分になることがあります。
うつ病とは?
「悲しい、憂うつな気分」「何に対しても興味がわかず、楽しみも感じられない」といった症状が続いている場合は、うつ病である可能性が高いです。
心身の不調を放っておくと、回復が遅くなったり重症化したりすることがあります。
医学生の3割がうつ病
病気で苦しむ人を助けたい、そんな気持ちで医師を志す人もいるでしょう。
47か国で実施された研究によると、医学生のはうつ症状の有病率は【27.2%】、希死念慮の有病率は【11.1%】です。
▼米ハーバード大学医学部の研究グループが米医学誌「JAMA」に発表Medical Student Mental Healthより
https://jamanetwork.com/journals/jama/article-abstract/2589328
医学生は、厳しいカリキュラム、膨大な暗記量、頻回のテスト。かつ悩みを打ち明けにくい環境。
プライドが高いタイプは、周りの友人に相談が出来ず、こころに大きな悩みを抱える。
多忙を重ね、睡眠時間を削ってでも勉強し、限界を超えた過剰な頑張りにつながり、やがて睡眠不足やエネルギー枯渇を伴い、うつを発症します。
不調に気づくためのイエローサイン
☐疲れているみたいだ
☐ミスや失敗が増えた
☐食事の量が減った
☐イライラしている様子
☐人づきあいが減る。会話がなくなる
☐周囲の手助けを求めなくなる
☐趣味や好きなことをしなくなった
☐楽しくなさそうだ
☐不自然なほど明るくふるまう
☐気になることがある
留学生は、支えてくれる家族が周囲にいない、診断や治療が容易ではないので、より深刻になり、急激に悪化することがあります。
対処方法
1.留学前に、心理職や精神科医への相談体制を備える。
2.創造的に表現する趣味を持つー書く、絵を描く、歌、演劇などの趣味
3.誰かと話す。相談する。ー傾聴してくれる人がいると助けになります。
4.適切な食事と運動ー横になっていると、否定的な感情が消えず、症状を悪化させます。
5.関心を他の場所に向けるー脳は実用的な情報と感情的な情報を同時に処理することができません。否定的な感情が持続するときは、他のことに没頭してみると、負の感情から抜け出すことが出来ます。
6.コミュニテイに参加するー地域や国の文化の理解と言語能力の向上に役立って適応力を高め、学校以外の新たな人間関係を作れる機会になります。
7.専門家の助けを求めるー学校のカウンセラーに相談、医療専門家に受診をしましょう。
周囲の持続的なかかわりが重要で、専門的な治療が必要です。
うつ病の予防法
1.睡眠不足の解消 1日8時間
2.認知行動療法-自分の考え方のクセを知り、認知の歪みを矯正
3.マインドフルネスー目の前に集中し、「今」に意識を向ける
4.オン・オフをしっかりする。
ヨーロッパの医学生「冬うつ病」に注意!
日照時間の短さが冬季うつ病と深く関係しているといわれています。
高緯度のヨーロッパは、冬の日照時間が極端に少ないため、冬季うつ病が一般的に知られています。
太陽光と運動!
冬季うつ病の治療には、太陽光を浴びることが効果的です。特に秋から冬にかけて、日照時間が短くなるため、積極的に太陽光を取り入れることが重要です。朝の光を浴びることは、セロトニンの生成につながります。このセロトニンは、メラトニンという睡眠ホルモンの原料となります。
原料のセロトニンが不足し、メラトニンが十分に生成されないと、メラトニンは睡眠やホルモン分泌のリズムを調整する作用がある為、体内時計がくるいやすくなってしまいます。
冬は、日中に外に出て散歩するなど、曇り空でも、日光は体に届くので、屋外で過ごすことはとても大切です。
朝に1時間程度の太陽光浴は、うつ病の症状改善に役立ちます。定期的な光浴と運動を組み合わせることで、効果がさらに向上します。
セロトニンとは?
「セロトニン」は神経伝達物質で、気分を高め、不安を減らし、集中力を上げる働きをしています。
このセロトニンが、十分に分泌されると精神が安定するので『幸せホルモン』とも呼ばれています。
しかし、セロトニンの分泌量は、冬になると少なくなってしまいます。これが、冬季うつ病の原因の1つと言われています。
そのため、セロトニンの分泌量を増やすことこそが、予防になります。
セロトニンの分泌量が増えるには?
1.太陽光あびる
2.カラダに良い食事
3.運動
まとめ
海外医学生向けのメンタル不調についてご紹介しました。
精神的に疲れたときは、無理をしないことが大切です。
睡眠時間や生活習慣を見直したり、軽い運動や自然に触れるなどして、心の回復を待ちましょう。また、環境を変えることや信頼できる人に相談をしましょう。
『海外医学生向けスクールカウンセリング』ご紹介
親には心配をかけたくない…正直、本心を打ち明けられない…こともあると思います。
心身が弱まっている時は、こころのエネルギーも不足してます。
大学のカウンセリングは英語だからよけい疲れる…気力がわかない…もう限界とお困りな時には、
当事務局のサービス
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