3分で確認!! 本日の医療ニュース 2023/06/20号
医療業界で働かれている方々、また、医療業界に関心がある方々に向けて本日から情報の海の中から拾ってきた情報をピックアップしてお届けさせていただきます!
本日は最下部の【おまけ】コーナーにて、最近私が読んだ本『この世の喜びよ』📚についての感想(1人ごと)を掲載しております_φ(・_・
お時間ある時にのぞいてみてい下さいね😊
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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇
【本日のピックアップトピックス】
①骨太方針を閣議決定 「中長期的な薬剤費のあり方の議論」を注釈に追記 国民負担とイノベーション推進で
骨太の方針が閣議決定されました。
特に目玉の少子化対策などについては、医療や社会保障費の見直しなどによって財源を確保していくことになる可能性が高く、医療業界に何かしらの影響を及ぼすことになりそうです。
また、労働市場改革として成長産業への人材移動を目指しています。
日本は同じ会社で長く働くと得になる制度が多く、転職をちゅうちょさせていると指摘されており、退職金の税制や失業給付の仕組みなどを改めるなどして、成長産業への人材移動を促すようです。
医療業界においても今以上に人材の流動が活発になることが予想されます。
新しい取り組みや技術、労働環境などを整備したところに今後の成長を期待して人が集まることになるのかもしれませんね。
参照元↓
②新型コロナワクチン「すべての小児に接種推奨」日本小児科学会
新型コロナワクチンの子どもへの接種について、日本小児科学会が「すべての小児に接種を推奨する」という考え方を示しています。
日本小児科学会は、新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に移行したことや、WHO=世界保健機関がことし3月「生後6か月から17歳の健康な小児へのワクチン接種は優先順位が低く、国ごとの状況を踏まえて検討すべきだ」としたことを受け、接種の意義について改めて検討しました。
そのうえで、学会は対策の緩和で多くの子どもが感染することが予想され、接種は重症化を防ぐ手段として重要だとして、引き続き「すべての小児に接種を推奨する」としています。
現在、大人の接種についても以前までと比べて接種に対する意識は下がってきている印象がありますが、小児科学会の推奨によって小児のコロナワクチン接種率が上がることになれば結果的に大人のワクチン接種率の向上にも繋がるかもしれませんね。
参照元↓
③地域支援体制加算の現体系に「憤り」
日本保険薬局協会(NPhA)の首藤正一会長は、2024年度の改定に向けて、薬局グループの規模に関係なく「機能」を重視した評価を求める考えを示しました。
特に、地域支援体制加算において異なる算定要件や点数があることについて疑問を呈し、「患者のため、地域のために尽力していることを評価するべきだと訴えました。企業規模が大きいからといって、要件が高く点数が低いのは納得できない」と述べていますが、確かにそう言われると理不尽な仕組みであるように感じます。
仮に今後薬局の規模を考慮せずに機能を見て評価することになった場合、大手薬局グループの持つアドバンテージは更に高くなることになりそうです。
参照元↓
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①太陽ファルマ
②辰巳化学(※自主回収含む)
③塩野義製薬
④ファイザー
⑤MSD
⑥コーアイセイ
⑦Meiji Seika ファルマ
⑧富士製薬工業
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【おまけ】
本日は「最近読んだ本」の紹介です📚
今回ご紹介する本はこちら👇
まずは本の概要から👇
感想👇
今回は第168回芥川賞受賞作である『この世の喜びよ』という作品を読んでみました。
恥ずかしながら私はこの本が“芥川賞受賞作”だということを知らなかったのですが、この本のタイトルに強烈に惹かれました。
人それぞれに喜びを感じるポイントやタイミングは異なりますが、なんだかこの本の中には人類共通の普遍的な“喜び”が描かれているような、タイトルからそんな雰囲気がひしひしと伝わってきたので読んでみることにしました。
実際に読み始めてみると、まず普通の小説とは違う雰囲気が伝わってきます。
その理由は、この作品が多くの場合用いられる一人称(私は〜)や三人称(彼は・彼女は〜)といった視点ではなく、二人称(あなたは〜)という視点で書かれていることがその要因となっています。
作者の井戸川さん曰く、「私も誰かに見守られてたらいいのになあと思って。」という思いから二人称という方法を選んだのだそうです。
個人的には「あなたは〇〇した」「あなたはそう思った」「あなたは〇〇と言った」と繰り返されることで、まるで催眠術をかけられているような、強制的に主人公である喪服売り場の女性という役割を割り当てられたような感覚になりました。
物語自体は中年女性の日常を描いたもので、特に大きな出来事が起こるわけでは無く、主人公の中年女性が見知らぬ少女と出会ったことによって、自身の子育ての日々を思い出していく物語となっています。
読み終えた後の感想は「あ、これで終わり?」といった感じで、作品を理解しきれなかったというのが正直なところです^^;
「芥川賞むずっ!!」って感じですが、理解できなかったのが悔しくて色々と作者インタビューやレビューを見ていると、『この世の喜びよ』というタイトルに対しての作者の答えがわかりました。
その答えとは「思い出せる過去があること」また「思い出が増えていくこと」です。
この答えはちょうど先日読んだ本『夜と霧』というナチスによる強制収容を生き抜いた精神科医であるヴィクトール・フランクルが書いた本でも同様のことが書かれていたことを思い出しました。
どんなに辛く厳しい日常にいても、その思い出に浸るときだけは幸福でいられるという、極限状態の中でフランクルは「愛は人が人として到達できる究極にして最高のものだ」と悟ります。
その状態になると、存在する・しないはもはや問題ではなく、「その人と出会えたこと」や「その人との思い出」という誰にも奪うことができないものを保有しているという感覚こそが人類にとっての至上の喜びだと気づけるのかもしれません。
話を戻しますと、この『この世の喜びよ』という作品は、フランクルのような極限状態とはかけ離れたひとりの中年女性を通して「普通の日常」の中でもこの至上の喜びに気づくことができることを示しているような気がしてきます。
そして、「あなたは〜」という二人称という手法を用いることで読者である私たちにもその喜びに気づくプロセスを一緒に体験させてくれる、そういった作品なのかもしれません。
まあ、私はそんなこと一切気が付かずに頭に「?」をたくさん浮かべたまま読み終えてしまいましたが(゚o゚;;笑
そもそも数ある文学賞の中でもこの「芥川賞」の位置付けは主に文章の美しさや表現方法の多彩さ(芸術性)に重きをおいた小説を評価するという特徴があり、そういった意味ではこの『この世の喜びよ』という先品はまさに「芥川賞」に相応しい作品だと思います。
作者の井戸川さんは詩も書かれており、この作品の中にもそのセンスを感じさせる美しい表現が出てきて「日常をこんな視点で切りとるのか」と自分とは違う作者の繊細な視点や表現方法に唸らされる箇所がいくつも出てきます。
レビューを読んでいると、私のように頭に「?」を浮かべた人たちの叫びが沢山並んでいますが(笑)、それは読み手側のレベルが達していないだけであって、私も今なら初回とは違う感覚で楽しめるような気がします!(負け惜しみですが^^;)
この作品に興味を持たれた方は、是非この作品に挑戦してみてくださいね(^^)
私は他の芥川賞作品を読んでリベンジしてみようと思います!
本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪