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3分で確認!! 本日の医療ニュース 23/7/25号

おはようございます😃
本日もお忙しい医療従事者の方に向けて“ささっと”情報をお届けしていきます💊

本日は最下部の【おまけ】コーナーにて、最近私が読んだ本📚についての感想を掲載しております_φ(・_・
お時間ある時にのぞいてみてい下さいね😊

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それでは早速本日の気になったトピックスを紹介していきます👇


【本日のピックアップトピックス】

①ジェネリック医薬品、メーカー再編促し安定供給を強化…200社近くの大半が中小

ジェネリックの供給問題が長期化していることで、ジェネリックメーカー再編の仕組みづくりが行われることになりそうです。

この再編によって更なる供給不安が巻き起こらないか逆に心配でもありますが、それにしても後発品メーカーは増えすぎてしまっているので、そろそろ再編は必要だったと言えそうです。

これによってまた医薬品のデザイン変更などの影響が出てきそうですね。

「安心・安全で安価に使用できる」ことを目指すのであれば、別にジェネリックという手法に頼らなくても長期収載品を安くするだけでよかったんじゃない?という“そもそも論”に拍車がかかりそうですね。笑


参照元↓



②不採算取引解消へ尽力、「もう卸せない」  バイタル・一條社長、顧客ごとに利益管理を徹底

東北地方を中心とする地域卸のバイタルネットの一條武社長は、不採算取引の解消に取り組んでいることを明らかにしています。

顧客ごとに取引状況を精査し、赤字の取引を減らすことが重要だと強調しており、「貢献利益表」を活用し、顧客ごとのコストを把握して利益管理を徹底していく方針のようです。

また、土日の至急配送などに配送料を設けることも行っているようですが、意外にも薬局からは在庫管理に対する意識や現場のコスト意識が高まるといったように肯定的に受け止められる意見もあるようです。

医薬品卸の経営も苦しい状況が続いており、今後さらに、購入側でも意識の変化が見られ、薬剤師の管理費意識が高まってくることで、他の医薬品卸もこの流れに追従する動きが一斉に起こってくるかもしれませんね。


参照元↓



③オンライン診療の再診「不眠症」が約4割

オンライン診療という言葉自体はよく聞くようになってきていますが、まだまだ普及しているとは言えない状況です。

そんな中、こちらの記事では初診や再診においてどのような疾患にオンライン診療が行われているのかが記載されており、オンライン診療を実施する上での参考になると思います。

初診では新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が306回で37.9%を占め、咽頭炎(268回、33.2%)、不眠症(165回、20.4%)、廃用症候群(134回、16.6%)と続いています。

同様に再診料・外来診療料の傷病名は不眠症(386回、39.7%)、アレルギー性鼻炎(296回、30.4%)、高血圧症(239回、24.6%)の順で多くなっています。

初診と再診の患者さんでオンライン診療に向いている疾患の傾向が現れているといえそうですが、どちらにも不眠症が上位に入っているのが特徴的ですね。

コロナの感染者数も増えてきており、院内での感染リスクを減らす上でもオンライン診療の導入や活用を新たに検討される医療機関も増えてきそうですね。


参照元↓



ここでは紹介しきれなかったその他の医療に関するニュースを下記のTwitterアカウントよりご確認いただけます↓是非フォローしてくださいね(^^)




【医薬品供給情報】

こちらでご案内する情報は主に下記のサイトから情報を得ています。

医薬品の供給状況を確認できる大変便利で有難いサイトですので是非ご活用ください。

①沢井製薬(※回収情報含む)


②共和薬品工業


③オーシャンパシフィック


④ニプロ


⑤伏見製薬


⑥ヤクルト本社


⑦ニプロESファーマ


⑧ツムラ


⑨武田テバファーマ



こちらは主な情報元のDSJPさんの運営するTwitterアカウントです↓

より早く情報を得たい方はこちらのアカウントをフォローするのがお勧めです(^^)



【その他のご案内】

①症例検討から考える服薬フォローアップ~高血圧症編~【7/27 無料オンラインセミナー】

服薬フォローアップ研究会 第7回症例検討会を開催します。
今回は、「症例検討から考える服薬フォローアップ ~高血圧症編~」です。
高血圧症の模擬症例を用いて、一連の業務手順に沿って服薬フォローの理解を深めます。

​■会費
無料

セミナーの詳細とお申し込みはこちら👇




【おまけ】

本日は「最近読んだ本」の紹介です📚

今回ご紹介する本はこちら👇

第167回芥川賞受賞作。
「二谷さん、わたしと一緒に、芦川さんにいじわるしませんか」
心をざわつかせる、仕事+食べもの+恋愛小説。職場でそこそこうまくやっている二谷と、皆が守りたくなる存在で料理上手な芦川と、仕事ができてがんばり屋の押尾。
ままならない人間関係を、食べものを通して描く傑作。

Amazonの商品説明欄より引用


私が芥川賞受賞作を読むときは、大抵の場合“感情移入”ができなくて「作品に置いていかれる」感を感じてしまい、いまいち理解できないことがほとんどです^^;

それでも読んでみたくなるのが芥川賞受賞作で、受賞作を読むときの個人的な心づもりは「物語を楽しむ」というよりも、作品を生み出した作者に「挑戦する」といった、ある種の修行に挑むようなつもりで読んでいます。笑

そんな難解な芥川賞受賞作ですが、たまに、『コンビニ人間』のような個人的に共感できる作品と出会うこともあり、そのようにすんなり共感できた場合は逆に「自分の感覚って世間とずれているのだろうか?」と不安を覚えたりもするのです。


さて、今回読んだ『おいしいごはんが食べられますように』という作品ですが、表紙の“ほんわか”した感じのイラストと“優しい気配”が漂ってくるタイトルから、「こんな平和そうな本が芥川賞?!」と訝しんだのですが、肝心の中身の方はしっかり「芥川賞」でした。笑

ただ、個人的にはそれぞれの登場人物たちとバランスよく共感できたこともあり、「ちょっと意味がわかんない・・・」と作品に置いていかれる感を抱かずに最後まで興味を持って読むことができました。


主に3人の登場人物を中心に話が展開されていきます。

二谷:食事は「生きるために必要な栄養が取れさえすればいい」というスタンスの独身男性社員。

芦川:体調崩し気味で会社を早退することも多いが、翌日にはお詫びに手作りケーキなどを持参してみんなに可愛がられて庇護される箱入り独身娘。

押尾:そんな芦川には不満を、二谷には好意を抱く独身女性。


個人的にこの物語から感じた大きなキーワードは「多様性」という言葉です。

しかも、「多様性のある社会を実現していこう!」というものではなく、「“多様性”という誰もが現在受け入れるべきといった価値観を強要される生きづらさ」が描かれているところがユニークなところだと思います。

多様性とは本来、さまざまな価値観や人種、特徴を持った人たちそれぞれを尊重し、それぞれがありのままで生きやすい社会を実現していこうといった意味合いだと思いますが、こちらの作品で描かれているのが「多様性の違和感」や「多様性の歪み」のようなものであるからこそ「心のざわつきが止まらない。最高に不穏な傑作小説!」と評されているのだと思います。


いまいちイメージがわかないと思いますので、ざっくりこの「ざわつき」の例を挙げてみます👇

弱い人や力のない人、体調に不安がある人がその自分が持つ特徴ゆえに同じ会社にいても業務内容が他の人と異なってくるのは良いことだと思うが、しかしそれによって他の健康で体力のある人に業務の皺寄せが行く構造になっているとしたら・・・。

しかも、それが容姿や年齢が恵まれている人が弱い立場だった場合、多様性という言葉を傘にした「えこひいき」になってしまっていたら・・・。


こういった誰もが身近に起こりうる「多様性の歪み」を切り取って散りばめられているからこそ、読んでいる間に自分の中に様々な感情が渦巻いてきて「心のざわつきが止まらない」状態を楽しめるのだと思います。

多様性を謳う社会なのであれば、弱者の尊重はもちろん必要であるが、それと同等に普通の人たちも尊重した制度設計にしておかなければ、「誰もが納得する真の多様性」を実現させることは難しいことがわかります。

まだまだ多様性という言葉が浸透してきているわけではなく普及し始めた現在だからこそ、「多様性とい名の下の不平等」が生じやすいのかもしれませんね。

多様性の歪みに気づき、違和感を感じた時に「これはおかしいと思います」と言った側が悪者になりそうな空気を感じてその感情が不完全燃焼になってしまっている人も多いのではないでしょうか。

私は正直なところ、「弱い人を助けてあげるのは普通のこと」という思考だったので、この本を読むことで初めてそういった「空気」や「雰囲気」に違和感を感じる人がいることに気がつくことができました。

そういった意味でも個人的には新しい気づきを与えてくれた作品でした📕


この他、「多様性」が謳われる社会の中で「一方的な正義や価値観を押し付けられる窮屈さ」も描かれており、その矛盾の中で自分を守ろうとする登場人物たちの葛藤が描かれています。

「ご飯はコンビニ弁当やカップラーメンではなく、栄養がある手作りご飯を食べるべき」

一見間違ったことは言ってなさそうに見えますが、ご飯を作る時間やエネルギーを他の自分の趣味に回したいという価値観の人間からすると、こういった正義を振りかざされると窮屈でしかないでしょう。(私もおそらく一人暮らしだったら調理に時間がかからない方法を選ぶと思います)

そのような価値観の人から見ると、この一見温かそうな愛のこもった『おいしいご飯が食べられますように』という本のタイトルすら、うすら寒い不気味な言葉に感じてしまうのかもしれませんね。


私は「〇〇べき、〇〇すべき」という言葉が嫌いですが、世の中結構この言葉が使われていまし、意識していないと自分自身も無意識のうちにステレオタイプにハマってしまっていることがあります。

「仕事とはこうあるべき」、「このやり方でやるべき」、「苦手なことも克服すべき」、「最後までやり遂げるべき」、「課長たるものこうあるべき」、「男たるものこうあるべき」などなど。

このような言葉を聞くと、
それって誰が決めた?
時代にあってる?
世界ではどうなの?
他の選択肢はないの?
そもそも何で?

とその発言をした人間の思考の狭さ頭の硬さを物語っているように感じてしまいますし、実際にそうだと思います。


こうした自分に持ち合わせていなかった価値観を知ることができる本に出会うことで、私自身の思考の狭さを少しでも広げたり、頭が硬くなりがちな自分の頭にいろんな方向から刺激してあげることができると思っています。

というわけで、これからも修行だと思いながら芥川賞作品に挑戦し続けていこうと思います。笑





本日の情報は以上です。
それでは次回の配信もお楽しみに♪


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