見出し画像

【図書館大解剖シリーズ#1】図書館TA(Cuter)さんに聞いた、「新入生におすすめの本」

こんにちは。medien-lienライターのちひろです!
新緑が目に眩しい4月下旬、みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

さて、今回から九州大学附属図書館さまにご協力いただき、九大図書館の魅力をお伝えする新企画「九大図書館大解剖」シリーズを始動します!

「九大図書館をフル活用できている九大生って、実は一握りなのでは…?」という、ふとした疑問から始まったこの企画。

「図書館を活用しきれている気がしない…」「そもそも、どんな施設やサービスがあるの!?」そんな声に答える記事を毎月投稿していく予定です!

また、九大の図書館TA(Cuter)さんに「オススメ本」を取材するなど、学外の方にとっても嬉しい情報を発信していきます。

普段図書館に行く方も、今まであまり活用できていなかったかも…という方も、「図書館に行ってみよう!」と思うきっかけになれば幸いです!


Cuterさんに「新入生におすすめの本」を聞いてみた

記念すべき初回は、季節は春!新学期!ということで、
新入生におすすめの本図書館TA(Cuter)さんに取材してきました!

(図書館TA(Cuter)さんってそもそも何者なの…?と思われる方もいるかもしれません。図書館TA(Cuter)さんについての記事は、また後日アップする予定ですので、そちらも是非読んでみてください!)

取材にご協力いただいたのは、理学府 地球惑星科学専攻 博士課程3年の林 萌英(はやし もえ)さん。
理学部で、しかも博士課程なんて、とってもかっこいいですよね。

笑顔と優しい雰囲気が素敵な林さん。私は取材をするときは毎回緊張してしまうのですが、林さんの温和な雰囲気に少し気持ちが和らぎました。

そんな林さんに、早速新入生におすすめの本を聞いてみました。

①「君たちはどう生きるか」

___まずはじめに、この春新生活を始める新入生におすすめの本を教えてください。

林さん「『君たちはどう生きるか』は、私が大学に入る時にお父さんからもらった本です。表紙にもなっている男の子が、いろんな人と出会ったり様々な経験をしたりするなかで、得た学びがまとめられています。


『君たちはどう生きるか』吉野源三郎・著 主人公のコペル君が印象的な漫画版の表紙。

主人公の叔父さんとの会話を通して学んでいく、という形で進んでいくので、とても読みやすいです。内容としては、例えば、いじめを見たとき自分はどういう対応をしたらいいのか、などの話があります。」

私「本屋さんに積まれているのはよく目にしていましたが、実際に読むまでには至っていなかったです…新入生も受験などでなかなか読む機会が無かった人もいるかもしれないので、これを機に是非読んでほしいですよね。」

___この本を選んだ理由を教えてください。
林さん「この本を1回読んだだけで全て理解しようとするというよりは、自分の経験と照らし合わせながら何回も読むことで、新たな気づきや学びを得られる本だと思います。自分の経験をこれからどうやって社会に活かしていけるかという指針を与えてくれる本だと思ったので、選びました。

結論は出さずに、読者に投げかけるような形になっているので、読んだ時々によって自分がどう考えるかが変わってくると思います。」

私「いろいろなことを考える足がかりになる話や、心に留めておきたい話がこの本には多くあって、最初読んだだけでは分からないかもしれないけれど、大学生活の中でいろいろなことを経験する度に戻ってこれるような、そんな本なんですね。だからこそ、新入生のタイミングで読んでおくのはとても為になりそうです。」

___「新入生に向けて」という観点からは、どういったところがおすすめポイントですか?

林さん「大学に入ると、今までと違って色々な人との出会いがあると思います。今までは狭い世界だったかもしれないけれど、これからいろんな立場や年齢の人と出会うなかで、自分がどういう姿を志していくのか。その部分を『君たちはどう生きるか』で読み取りながら、成長できたらいいのかなと思います。」

私「たしかに、高校生までって自分が思っていたより狭い世界で、大学で急に自分と異なるバックグラウンドを持つ人とかかわる機会って増えますよね。」

___「君たちはどう生きるか」の中で、特に一押しのエピソードがあれば教えて下さい。

林さん「『立派な人間』について書かれた部分です。
例えば就職活動をするときなど、『自分がやりたいこと』『自分がお金持ちになりたい』など、自分を中心に考えてしまうことが多くあると思うんです。そういう考えではなく、経験の中で自分が何を見つけて、それをどうやって社会に活かせるか考えることが大切だ、ということが書かれています。」

私「個人的に今年は就活の年なので、とても刺さりました…!」


②「ライティングの哲学」

___続いて、「新入生のときに読んでおけばよかった本」を教えてください。

林さん「『ライティングの哲学』です。4人の著者は、書くことのプロフェッショナルではあるけれど、未だに書くことに対して苦手意識をもっているそうなんです。その部分をどう乗り越えているかが、座談会形式で書かれている本になっています。」

『ライティングの哲学 書けない悩みの為の執筆論』千葉雅也, 山内朋樹, 読書猿, 瀬下翔太・著


私「指南書という訳ではなく、右も左も分からない新入生に寄り添ってくれるような本なのですね。」

林さん「大学の授業でレポートを書くときに、どう書いていいか分からないことがあると思うんです。この本では、それと同じような書くときの苦しみを、著者がどう対処しているかをそれぞれ紹介しているような内容になっています。」

「内容としては、例えば『最初から完璧な文章を目指すのではなく、まずは自分に対するハードルを下げて、一旦何か書いてみる』という部分があって。とりあえず全体像となるアウトラインを書いて、そこから幅を広げていこうというような話が印象に残っています。

プロの人にも書く苦しみがあるのだなという親近感があって、励みになる本です」

___最後に、何か新入生に向けてメッセージなどがあればお願いします!
林さん「大学生になったら時間も多くあるし、いろんなことを経験する機会もあると思います。一方で、周りの大人の人がそれをサポートしてくれる時期でもあるので、時間を最大限に使っていろんな経験をしてほしいなと思います!

私も、大学1年生のときに1か月アメリカに語学留学した経験があるんです。そんなふうに自ら行動していくことが大事なのかなと思います。」

私「確かに、大学生は『何事も自分次第』の側面が強いですよね。私も自分からいろいろなことにチャレンジして、経験を積んでいきたいです。

本日は取材をお受けいただき、ありがとうございました!」



いかがだったでしょうか。
図書館TA(Cuter)さんのおすすめの本、両方とも面白そうかつ、ためになりそうですよね。

新入生ではないけれど、私も読んでみたくなりました。
特に、『ライティングの哲学』はライターとして文章を書く機会が多い私にとって救いになるかも…!

その他にも、図書館TA(Cuter)さんがおすすめする本は、Cuter本棚のページでたくさん紹介されています。

それぞれの本に図書館TA(Cuter)さんの推薦文がついてるので、内容がイメージしやすく、興味を引かれます。

詳しくは、以下のサイトをチェックしてみてください♪

みなさんもゴールデンウィークや休日を活用して、図書館TA(Cuter)さんおすすめの本を読んでみてはいかがでしょうか?

図書館TA(Cuter)さん、改めて取材をお受けいただきありがとうございました!

SNS展開

私たち、medien-lienもSNSを使ってラジオの情報を配信中! Twitter、Facebook、Instagramから、ぜひご覧ください🐸 ラジオを聴き逃してしまった!という方は、radikoやこちらのポッドキャストから番組をお楽しみ頂けます✨
Podcastはこちらから!
Youtube版↓

Spotify版↓

番組内容や番組の後日談を、西日本新聞のニュースアプリ「me」でも紹介しております。ぜひ西日本新聞のニュースアプリ「me」をダウンロードしてこちらの記事もご覧ください。
アプリのダウンロードはコチラから!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?