TRY ANGLEコラボセミナー:御報告と御礼
大変遅くなりましたが・・・
先月開催されました、コラボセミナーのご報告と御礼です。
(長くなってしまいました・・・・😅)
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「遊行(ゆぎょう)する身体」というテーマ。
武術的な身体知から一歩枠を出て、「舞」です。
・・・・の前に
海を渡って
「YOUは何しに日本へ?」というTV番組があるそうですね。
私の師匠も昔出演したことがあるというのですから、かなりマニアックな番組ではないかと思っています。
そんな番組は「あなたは海外から日本に何をしにきたの?」というテーマで密着取材すると、ネットで紹介されていました。
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はい、そんな感じで
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「サンフランシスコからですが、飛行機の空席チケットが入手出来たら参加します❣」
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というメッセが主催の稲吉さんに届き、そして、今回初顔合わせいたしました❣
たぶん、稲吉さんとのコラボWSやセミナーでの一番遠距離からの参加者です。
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私とは海外の新体道つながり(同じ流派を稽古しているという意味で)ではあるものの、SNSでしかつながっていなかった人とのこと。
・・・・誰??と思っていたら、正真正銘いつもニコニコ 植田 弘一さんでした~❣
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何と言っても、サンフランシスコと言えば、翌日のコラボセミナーの講師である岡部さんとは、28年前にサンフランシスコで行われた新体道の合宿でご一緒したという「縁」があるところ。
そんなわけで、本場のShintaido を稽古している植田さんが参加されたのは嬉しかったです。
「丁寧に」「選択の幅を拡げる」+「枠をはずす」
さて、前半は私が担当。
「丁寧に」「選択の幅を拡げる」+「枠をはずす」です。
いつも極端に微細で繊細な動きを紹介していましたが、久しぶりの大きな動き(大きく動いて見える動き)中心のセミナー内容です。
日本の団体で指導していたころ、十把一絡げ、個性出さずにいつでもどこでも誰もが同じで平均定な稽古をクラスで受けていただくという指導方針が肌に合わなかったこともあり、特に1990年代後半~2000年代にかけての私を知っている人には、信じられないかもしれませんね。
珍しく説明も少なく、ホワイトボードも使わずに動きメインで行いました。
参加された方は、あぁ、あれってこういうことなのね・・・・という感じで思い出していたけたら幸いです。
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枠を外すリスク
「自由な動き」と「枠を外す動き」はイコールではありません。
「丁寧に動く」ことと「形にはまった動き」もイコールではありません。
あ、でも「枠を外した自由な動き」には「走火入魔」「偏差」「禅病」などのリスクがあります。
シンプルな言葉で表現すると「快楽による精神の危機」ですね。
「大きな動き」というのもある意味、目の錯覚だったりします。大きくノビノビ動いているようで実は普段と同じ動きの延長にある「樂な動き」にハマってしまうという感じです。
ノビノビとしてるように見え、自分もそう感じてしまう危険性⚠️です。
どこかに身体をぶつけるとかならまだ良いのですが、ココロ、精神の方は・・・もう、その状態の病んでしまった人たちに話をしても通じません。そして、クライアントさんでもない限り、そっと・・・ね。
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では、最初から丁寧に動けばいいかというと、今度は意識が邪魔をしてしまい、筋緊張が強い、それこそ「固い動き」になってしまいます。
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そんなわけで、選択枝の幅を拡げるという意味でも「普段あまり行わない動き」を「 Wide Angle Vision 」を使って行う。
そのために、受動的感覚による(要は瞑想状態)ゆっくりとしたパートナーエクササイズを行いました。
大きな筋肉群に対して様々な方向から触れることで「意識をほぐす」ということですね。
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「触れる」ということに対する意識と筋肉の関係は、「どこを触れられるのだろう」という感覚だと筋緊張を起こします。シンプルに「受動的感覚」で「触れられたところに対して、かかった圧の分だけ移動する」
一応、初歩のベクトルの話です。これがうまくいかないということは、意識か身体のどこかに不自然な緊張があるということです。
今回紹介したパートナーエクササイズの基本の動きはとても簡単です。
でも、そこから展開させると、本来ならば武術、医学、芸術にもなり得るものです。ベクトルなら分解や合力、梃子の原理なら支点、力点、作用点、エネルギーなら位置エネルギーと運動エネルギー等々、基礎的な物理だけでもアプローチの方法はいくらでも出てきます。
そこに、生物学的なもの、化学、脳科学、心理などを掛け合わせたら・・・・
ね?選択枝がどんどん増えていくでしょ?
コラボセミナーでは、Wide Angle Vision、主客逆転、軸と線、理科で習う次元の話もしました。それだけでもエッセンスとしては楽しめたのではないでしょうか?
これがパートナーエクササイズの最初のステップでした。
そこから展開していくのですが「走火入魔」のリスクがありますよね?
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例えば、今回のこのワカメのようにゆらゆら動くパートナーエクササイズ。
とある先生曰く、「身体は柔らかく動くけど、言いなりになってしまう」「意志が弱くなって自分自身で考えられなくなり、イエスマンになってしまう」・・・・と感じたそうです。
でも実際には、
「心理方面の話では、傷つきがあるときの回復力、レジリエンスの能力を高める」という効果もあるのです。
そして何より、他流派の激しい稽古の中に同じような動きを見ることができます。
言いなり・・・・という感じではないです。
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面白いと思いませんか??
主客逆転は動きだけではなく、捉え方も大きく変わってきます。
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ちなみに、イエスマンになるような感じを受けた先生は、押されたときに受け取る側が、押す側の力を感じて押された方向に動くという部分に違和感を感じられてしまったようです。
そこから過去にどのようなことがあったのか、何が心理に影響したのか?というように掘り下げたりすれば心理カウンセリングの分野にもなれるのですが・・・・
触れた力をキッチリ寸分違わず正確に捉える、それも触れてきた方向(ベクトル)もとなると、聴勁、化勁などの練習にもなりますし、Wide Angle Vision も加えたら、空間把握、戦略思考にもつながります。
こちらはスポーツ選手、アスリートの方々の方がピンとくるのではないでしょうか。
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リスクも「対応方法」を知っていれば安心です。
自分の場合は過去に失敗したこともあり、この対応方法はズバリ実践済み。
今はより深化させているので安心・安全です。
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今回はコラボセミナーという形式でしたので、そのリスクを鎮め、型の中に自由を内包する動き=「舞の所作」にまでアップデートするところは、後半の講師である伊与久さんがキッチリとおさえてくださいました。
本当にありがたいことです。
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いつもよりはるかに長文になってしまいましたが、私が担当させていただいた部分はこんな感じでした。
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コラボセミナーを企画し、声をかけてくださった稲吉 優流さん、そして一緒に講師としてコラボしてくださった伊与久さんに深謝、多謝です❣
そして何より、いったい何の動きをさせられるかとチョッとドキドキだったかもしれない参加者の皆さま、本当にありがとうございました❣
参加者の方々にとって、選択枝の幅が拡がるキッカケになるようでしたら幸いです。
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