ドラマ路線〜スタンドUPスタート2話、山下美月の好演
印象的なのは、
人間の世界には、白と黒の世界があって、黒のほうにいっちゃダメなのよ、という母親の言葉。
(実際にはもう少し違うセリフなんだけど)
このことがきっかけで、自分の闇の部分を、見て見ぬふりをすることしかできない役を演じるのは山下美月。
とっても光る演技だったと思う。
彼女は内側に潜んでいた母親との間にあった取り残された問題に、おのずと向き合わざるを得ない状況になっていく。
自分はそのことをずっとフタをしてきたのだけれど、心の闇が現実の中でどんどん引き出されていく。
この状況の人の感情の動きが、銀行員を演じる彼女の役柄の中にしっかりと投影されていて、見ごたえがあった!
自分の黒い(闇)部分も自分自身の一部だから、そこを拒否せずに、今の自分の中にちゃんとつなげてあげる、そういう自分を見てあげることの大切さにポイントが置かれていたこと。私としては、この部分が非常に興味深かった。
こういうことってほんとに日常でよくあることだから。隠すことができても、それはほんの少しの時間だけで、もれなくどんどん日常の中で現れてくる。
闇の部分が現れてくる、ときには噴火してしまう。そんな時代になっているんじゃないかなと思う。だからこそ、ドラマの中でそういう部分が切り取られているのが、なんとも興味深かった。
ありがとうございます☀️