世界の最先端をゆく高知の医療
高知県での僻地医療の気づき・学びをまとめました。へき地医療の現状って?なんで高地に行くの?気になる人は、ぜひ読んでみてね!
高知県の医療の現状
高知県なんと県民一人当たりの病院数・病床数・医師数・看護師数は全国でトップクラス。また、1人当たりの医療費は全国で1位である。総務省が出す国勢調査によれば、平成32年つまり令和2年に高齢者の数はピークを迎え、医療者や施設が余る現状が起き始めている。
しかし、医療は行き届いていない。
なぜか?…それは、高知県に過疎地域や離島が各所散らばっているからだ。過疎地域や離島では患者さんが少なすぎて診療所を配置することができない。しかし、完全に医療を撤退してしまえば、そこにいる住民は生活できなくなる。つまり、医療がいかにきれいに撤退していけるかという段階に来ているんです。
ピンチはチャンス
今、高知は医療的な側面からもビジネス的な側面からも注目されている。なぜなら、世界の時代の流れとして医療ニーズは増え続けているにも関わらず、高知では世界で初めて医療ニーズが減少し始めているからだ。高齢者世代が亡くなり始め医療ニーズが減っている。現在、高知で起きている現象は今後世界中で起き始める。つまりは、高知のこれからの医療モデルは世界のモデルケースになる可能性を秘めている。
実際の現場は?
無医地区とは、医師のいない50人以上の地域かつ容易に医療機関の利用することができない地域のことをいう。
高知にはおよそ48箇所の無医地区が存在しており、全国で3番目の多さ(1位 北海道、2位 広島)である。僕が訪ねた無医地区は病院からおよそ車で1時間~2時間の位置しており、車1台がやっと通れる一本道を登った険しい崖の上にある集落だった。携帯の通信電波も届かないところで、車無しでは決して買い物に行ったり最寄駅にはたどり着けないような場所であった。医師と研修医、薬剤師さんが医療機材を積み込こんだ車に乗り、地元の職員の方が4名の計7名体制で現場に向かう。
現地に着いた後は、公民館に月に一度だけ臨時診療所が設けられる。やっとの思いで到着したが、そこに訪れる患者さんは3人だけ。医師でなければ薬を処方できないという現状から、医師本人が現地に行かなければ薬を渡すことができない。診察したのちに1ヶ月分の薬を渡す。医療機器のセッティングから2時間ほどで診療は終了し、撤収する。
全く採算は取れない現場での働きは赤字でしかない。現在は、国の補助金によりなんとか成り立っているが限界を迎えようとしている。
今後、オンライン診療(初診のみ対面で、次回以降はオンラインで受診できる)であったり、薬のオンライン処方可能、僻地といった特殊ケースにおいては看護師さんの裁量を広げるといった政府の法改正による新たな解決策案に注目していきたいですね。
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