骨髄異形成症候群の骨髄は過形成なのに、なんで無効造血・汎血球減少なの?
骨髄異形成症候群を勉強していると、骨髄は過形成で色々な血球がみられるのに無効造血をきたすと書いてあります。
再生不良性貧血では脂肪髄なので汎血球減少症は感覚的に理解できますが、なぜ過形成のMDSで無効造血をきたすのでしょう?
それは、MDSでは骨髄内で作られた様々な血球・正常な血球が骨髄から血中に出る前にアポトーシスにより排除されるからなんです¹。
当然、芽球も骨髄中ではアポトーシスで抑え込まれています(骨髄中で<30%²)。ですが、異常増殖の過程でアポトーシスに耐性を持つ