8月30日（金）メディア日記

　東京地検特捜部は29日、自民党前衆院議員（離党し議員辞職）の堀井学を安倍派から流された政治資金不記載で略式起訴した。ほかにも有権者に香典を配ったことでも略式起訴された。堀井学の虚偽記載金額は1700万円。しかし、特捜部は同日、同じ不記載で告発された橋本聖子参院議員（2057万）、丸川珠代参院議員（822万）、小田原潔衆院議員、長崎幸太郎を不起訴にした。堀井の金額は橋本聖子より300万近く低いが特捜部は香典などを違法としたのか。特捜部の基準は今ひとつ不透明だ。
　
　兵庫県の斎藤元彦知事のパワハラ疑惑などを調べる県議会の百条委員会が30日午後、開かれ、斎藤知事本人への証人尋問が行われた。インターネットで生中継され、地上波はTBS（CBC制作）「ゴゴスマ」が冒頭のみ中継した。自身のパワハラなどを告発する文書を作成した職員（７月に自殺）を処分したことについて「適切だった」と述べた。また、文書に記された複数の職員に対する叱責に関して「合理的な指摘だった」などとして、最後までパワハラを認めなかった。百条委の中継を全部観たわけではないが、質問する各会派の県議の殆どはメディアが報じた疑問の繰り返しが多く、詰めが非常に甘かった。斎藤知事の答弁もいつも記者会見で答えている内容とほとんど変わらなかった。鳴り物入りの百条委、これじゃダメだ。