未来投資基金って作れないかな。vol.1
これからの日本を担っていくのは今のこどもたち。
こどもや若い世代に関わる教育や子育てなど、財源を投入すべき分野が数多くある。
しかし、高齢化も進む日本では若者の声は反映されにくい、かつ若者にとって政治が身近なものではない、という印象がある。
多くの資産を高齢者が抱える日本でこどもや若者にいかに財源を回して、政策を進めていくか。
それを解決する鍵は何かないか…。
そんなことを考えてたらある一冊の本を思い出した。
”アメリカの大学は学生が学ぶ環境をサポートするのに学業への金銭的支援の仕組みが備わっており、そのお金は大学への寄付金がかなりを占めている。支援を受けて学んだ学生は卒業後に自分の大学へ寄付金として次の世代への支援を行なっている。”
(確か安宅和人さんのシン・ニホンだったかな。)
そう。循環だ。
日本にもお金を持つ高齢者からこどもや若い世代への循環は生まれないものか。
そんなことが思い浮かんだ。
もちろん、簡単ではないことは重々承知しているが、自分なりに書き残してみる。
ひとつ例をあげる。
私自身はインドのこどもの教育支援をやっている。
やっているとは言っても金銭的な支援ではあるが、学校に通えていなかったこどもたちが今、学校に通えるようになっている。
しかも、その支援は顔が見える支援の形で、実際に支援している子には会ったこともあるし、毎年メッセージも届いている。
支援を始めた頃には小学生だったその子も、大学進学が決まった。村で最初の大学進学者になった。
支援をしていてこんなに嬉しいことはない。
自分自身の感情はきっと支援から生まれたハートドリブンなもの。
今の世の中もハートドリブンなものに突き動かされて、誰かを応援したり、プロダクトを購入したりする実例が目立つ。
規模が大きくなると難しいが、まずは地域の小さなコミュニティから、それができないだろうか。
続く。