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今から、大学生の学食のイメージをひっくり返そうと思う。【千葉商科大学】Part2

みなさまこんにちはこんばんは、「かのー」でございます。
noteご覧いただきありがとうございます。
じわじわと伸びるPVを見るのが意外と楽しいです。
いつもスキしてくださっている皆さん本当にありがとうございます!

こちらの記事は前編があります。気になるという方はこちらからどうぞ!
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お前は誰ぞや?という方はこちら↓



UDプロジェクトとは

前回の最後に出てきたUDプロジェクト。

一体全体それは何だ?という方が多いと思いますので、かんたんに説明していきたいと思います。


実はこのUDプロジェクトは授業です、しっかりやれば単位がもらえます。

どんな構造かというと
千葉商科大学のなかの
サービス創造学部のなかの
実践型授業のプロジェクトのなかの
UDプロジェクト
なんですね。

座って学ぶ学問も大事ですが、経験から学ぶということの重要性はやってみないとわからないんです。上手く行かないことだらけでびっくりします。
このギャップをしっかり埋めてくれるものでもあるのかなと思っています。

その実践型授業の舞台が学食になっているのがUDプロジェクト。

学生のための学食をより良いものにしていくためには、やはり学生からの声が反映されるべきだという思いを感じますね。


昔、リンカーンさんも言ってましたね。人民による人民のための人民の政治とかなんとか。

人民の人民による人民のための政治を地上から決して絶滅させないために、われわれがここで固く決意することである。byリンカーン

その学食バージョンということです。地上から学食を絶滅させてはならないかどうかはちょっとわかりませんが。

「学生による学生のための学生の食堂」ですね!




UDプロジェクトメンバーにいろいろ質問してみた

そんなUDプロジェクトのメンバーの皆さんにインタビューをしてみました。
学生がやっている活動と聞いたらどうしても上手く行かないことや葛藤なんかもあるのではないかと・・・。


こちらUDプロジェクトの中から取材を受けてくださった皆さんです。

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「どんなことしてるんですか?」

UDプロジェクトは学食をより良いものにしていくために活動しています。
去年まではジャズライブや商品開発に取り組んできました。

今年から挑戦しようとしていることとしてオンラインジャズライブの開催去年の商品開発に続く商品開発を考えています。
ほかには、UDのランチメニューを自宅で再現できるような家庭用のレシピ公開などを実現するために活動しています!


「UDプロジェクトだからこその難しさとかありますか?」

やはり、企業さんとの関係があるからこその難しさは感じます。学生がやりたいことをできるわけではなく、やりたいことをするためにはそれなりの質のいいアウトプットが必要だということは常に感じています。

あくまで提案する。という形に終わってしまうということもあるので、より学生が貢献していけるためにも自分たちができることで、いかに認めてもらえるかということは考えています。

例えば、去年の商品開発ではカレーを作ったのですが、その味を決めるときに、バターチキンカレーを押していたけれど実現しませんでした。笑

「UDには人気メニューとかあるんですか?」

ランチメニューはもちろん人気で賑わって入るのですが、毎日メニューが変わるのでこのメニューが人気というものはあまり感じないですね。

実は、ランチメニューよりも、フライドポテトや50円スープなどのサイドメニュー的なものが学生に人気です。実際にフライドポテトの売れ行きなどは、自分の周囲の学生をみていても感じることですね。

「UDってどんな場所だと思いますか?」

大学の心臓部だと思っています。
大学の入り口から、すぐの場所にあるという立地もそうですし、大学の象徴のような施設でもあるということから、大学の心臓部なんじゃないかと思っています。

「UDプロジェクトの皆さんありがとうございました」

やはり、ランチメニューとも対等に学生の人気を奪い合うシュガートラップの孤島恐るべしですね。

それにしても、
「自分たちのやりたいことのために自分たちのアウトプットを向上させるんだ!」というお話を聞いていて、この人達すごいな・・・。
と思ってしましました。


眩しかったです。



UDプロジェクト担当教授の西尾教授にも質問してみた

UDプロジェクトの担当教授である西尾教授にもインタビューをしてみました。学生はUDプロジェクトの難しさを「企業さんとの関係があるからこそ」と言っていましたが、教授という視点からはどのように見えているのでしょうか・・・。

「どうしてUDプロジェクトが生まれたんですか?」

学生たち自身にとって「ワクワクする学食」であるためには、学生の声を聴く必要があるし、様々な取り組みに学生が参加してくれることが必要だと考えています。

参加することが学生にとっての体験的学びになる形を模索する中で、サービス創造学部のプロジェクト実践の授業にUDを活動の場とするプログラムを創ったのです。

「特有の厳しさみたいなものありませんか?」

もちろん、学生が出す案とはいえすべてのアイデアが受け入れられるわけではないです。大学の方針や運営会社(トランジットジェネラルオフィス)との関係というものがあるので、間違いなく社会の厳しさというものを感じる場面もあるでしょう。


しかし、自由に考え活動する事だけではなく、難しい課題や条件を解決する際の苦しさや厳しさの中から生まれる学習効果は、間違いなく存在すると思うんですね。
そして、そこから学んだことは必ず社会に出てからも役に立ちますよ。

UDプロジェクト担当教授として学生を指導することと、THE University Diningの運営責任者として厳しい判断をすることという二面性が、私のミッションであることを学生には知ってもらいたいですね。

「学生にどんなふうに取り組んでほしいですか?」

プロジェクト活動というものは、現在の自分のレベルを知る良い機会になります。初めてプロジェクトというものに入ってみて、妥協のない姿勢や厳しいディレクションがされている場所で多くの学生は戸惑うのではないでしょうか。


しかし、そこで厳しさやクオリティというものにしっかり気がついて、その次の年にもプロジェクト授業を履修してそこで初めてやりたいことに挑戦していく、そんな挑戦をしてほしいと思っています。

「何か他に感じることはありますか?」

商大生の雰囲気が変わってきていますね。
UDという場所が生まれてから、学生の中に自分たちのポリシーやビジョンを貫いていくという空気を感じます、いい方向に空気が変わってきていることを感じています

今や学校のイメージを作っている場所なのかもしれないですね。

最後に記念撮影しました。

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「西尾教授ありがとうございました!」


僕は今回のインタビューでこの言葉がとても心に刺さりました。

自由に考え活動する事だけではなく、難しい課題や条件を解決する際の苦しさや厳しさの中から生まれる学習効果は、間違いなく存在すると思うんですね。

この学習には間違いなく苦しいから楽しいみたいな要素もあるのではないでしょうか。できそうでできないギリギリって一番楽しいと思うんですが僕だけでしょうか?

インタビューをまとめると鍵になってくるのはやはりこの厳しいからこその楽しさなのではないかと強く感じます。

UDプロジェクトの皆さんも厳しさの中に楽しさを感じているからこそ、目標を高く努力し続けているのではないかと思いました。


UDのトリさんカレー


実はそんなUDプロジェクトで去年、新商品開発がされたんです。
その商品がこちら!ででん!

トリさんカレー

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この間の抜けた鳥、なんか憎めない顔してますね。かわいい。


しかし、間抜けな顔からは想像もつかないほど、こちらのトリさんカレーめちゃくちゃよく考えられているんです。
実はUDにはとある問題がありました。

それが、ランチタイム外で食べるものがない事件。

ランチタイム外にはランチは当然作っていません。しかもパンやサイドメニューなども売り切れている。そもそもそれらが残っていてもガッツリ食べたいという学生にとってはどうしても物足りないという状況が生まれてしまったんです。

もちろん学食としては学生の空腹を放置することはできない!
ということで、何らかの対策を考えていかなければならないのですが、単純にランチのように食数を増やせば解決できるかと言われるとここでもう一つ問題が発生。

それが、SDGsへの取り組み。フードロスを減らすこと。ランチ数を増やせばもちろん販売できなかった場合にフードロスが出てしまいます。


みなさんSDGsって知っていますか?
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略です。

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最近耳にするようになってきた言葉ですが、ここで説明しようと知ると恐ろしい長さになりそうなので、ものすごくわかりやすく僕なりに表現すると。

自分たちのひ孫のひ孫のために世界を大事にしようぜ。
っていう話です。

プラスチックだらけの地球をひ孫に残したところで感謝されないですからね、だから脱プラスチックで元の環境を取り戻そうとしているわけです。

人類全員でひ孫に褒められようっていう作戦です。


千葉商科大学でもSDGsの取り組みは色々していますが、THE University Diningも取り組まないわけにはいかなくなってしまったわけです。

取り組まないという選択自体がネガティブなニュースになってしまう。

そして、プラスチックごみの排除や、フェアトレードコーヒーの導入生ゴミの肥料化などすでに様々な取り組みをしていたそうです。

どうしてもランチタイム外で食べるものがないという状況を変えたい。しかし、単に提供食数を増やして廃棄されてしまう食材が増えることを認めるわけにはいかない。


状況としては

SDGsの取り組みとしてフードロスは出せない。
しかし学食として学生の空腹を見逃すわけにはいかない。


これを解決するために、「そうだ、トリさんカレーを作ろう」となったわけなんです。


トリさんカレーは見事に問題を解決しています。
まず、レトルトなのでご飯さえあればしっかりカレーとして提供できる。
しかも、UD開発なのでスーパーのカレーなどと比べても一味違う。
さらに、保存ができるのでフードロスは出ない。

トリさん最強

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もちろん、「そうだ、作ろう」と作れるような、単純な話じゃないです。
恐ろしい努力が後ろに隠れています。

商品開発の大変さはやってみなければわからないと思いますが、商品のコンセプトからパッケージデザインまで考えなければならないことはたくさんあります。

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中身のカレーに関しても、いちばん大事な味を決めるときには考えなければならないことは山のようにありますし、味に関して言えばちょっと想像してみてほしいことがあるんです。

例えば、カレーの味を開発する上で何度も何度も試行錯誤を繰り返して、厨房でいろいろな食材を試していくということになるわけですが、ひたすらカレーの味見をしてたら飽きますよね。

次に、厨房から「トリさんカレーのレシピ」を大量生産をするため工場に送りますよね。
しかし、工場と厨房ではもちろん手順が違いますから「トリさんカレーのレシピ」と微妙な味の変化みたいなものが出てしまうんです。

そしたらまた味見です。

ここから僕が想像したことは一つ。

おそらく、去年の商品開発に携わった先輩たちはしばらくカレーから隔離されなければならない生活を送るようになったことでしょう。

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美味しそう

これは完全に妄想です


そんな商品開発を乗り越えて生み出されたトリさんカレーには、もう一つ大事な機能があります。それが災害時の保存食としての機能です。


保存食としてストックしておけるので賞味期限が近くなったものから使っていくことで常にストックがある状態を作れるんですね。トリさん流石です。実際に去年の台風で大学から帰れなくなった学生に提供されたりと、しっかり活躍しています。

災害時にこの顔で見つめられたら張り詰めていた気持ちも緩まりそうですよね。リラックス効果高めではないでしょうか。

僕はトリさんカレーについて色々教えてもらう中で一つ気がついたんです。
このトリさんカレーにはもう一つ大事なメリットがあることを!


それは


おしゃれすぎてカレーの匂いがしなさそうなUDで
いつでもカレーが食べられるということです!


ありがとう、トリさん最高!

トリさんの名前についてちゃんと聞いてなかったのですが、彼?彼女?に
名前はあるのでしょうか・・・?



UDプロジェクトがすごい

僕自身も大学の講義でプロジェクトに所属しています。
noteもその一環です。

プロジェクト授業では学校から予算がおりて、その中でいかに大きな価値を作るか?という経験から実学として様々なことを学んでいくという授業だと僕は思っています。


どれだけ多くの知識を身に着けたとしても、それを実際にアウトプットして経験にするまでは切れ味のわからない包丁みたいなものですからね。実際に僕は大量のなまくら包丁を日々実感しています。

UDプロジェクトは学校からの予算という部分がちょっと違うんです。
学食の運営をしているトランジットジェネラルオフィスさんから予算が下りるので企業の経費として予算がおりてきます。
会社の看板を背負っているという大きな責任が常についてくるんですね。

そんな他のプロジェクトとは違った枠の中に組み込まれているからこそ、より求められるクオリティにも妥協が無い。そんな印象を受けました。

実は、インタビューしていてUDプロジェクトの皆さんから感じたことがあります。

UDプロジェクトの皆さんは、教授が言っていた厳しさみたいなものはしっかり感じているんです。

上手く行かないことや、やりたかったけどできなかったこと、無駄に終わって悔しい思いをしたり、嫌なことがあったり。

上でも少し触れましたが、それでも、自分たちがもっとやりたいことをできるように、認めてもらえるようにと努力しているんです

どうしたら自分たちのアウトプットの質を上げられるのか?ということをしっかり考えて挑戦し続けるということができることはすごいことだと思います。


見習わなくては。


何かを作り上げていくというクリエイティブな挑戦の楽しさに気がつける。そんな機会が学校の中にあるということはとてもラッキーですね。


UDプロジェクトのジャズライブ


なんか、話によるとオンラインでジャズライブを開催するらしいですよ。
一体全体、どこの大学の学食で生演奏のジャズライブを無料で聴けるんでしょうか?


もはや本当に学食というものから進化してエンターテインメント施設みたいになっているように感じるのは僕だけでしょうか?


そのうちボーリングのレーンとかビリヤード台とかができても、もう驚かないですよ。

実は毎年無料で行われていたジャズライブなのですが、このジャズライブもコロナウイルスの関係で、例年通りに人が集まってジャズライブをすることは残念ながらできないので、オンラインでやるらしいです。

しかし!しかし!!
オンラインということは、大学から離れていたとしても参加できるということ。

この記事を読んでくださっている沖縄在住のそこのあなたも、オンラインジャズライブに参加できるということなんですよ、オンラインだからこその良い面ですね。

オンラインジャズライブの詳細はこちら

開催日時:11月7日(土)18時半~20時配信予定
ONLINE JAZZ LIVE from The University DINING

ぜひ無料のジャズライブなので参加してみてください!

こちらから情報発信がされています!
※詳細や参加方法は後日、THE UDプロジェクト公式アカウントにてお知らせがあるそうです!

The University DININGプロジェクト公式アカウント
Twitter
https://twitter.com/the_ud_project
Instagram
https://instagram.com/the_ud_project?igshid=1wczxa9rjhg0v


おわり


二回にわたり学食について書いてみました。

どうでしょうか?

学食がここまでオシャレで楽しい空間になり

学生まで関わってクリエイティブな学びの場になっている。

ただご飯を食べるだけという場所ではないことが伝わっていたら嬉しいです。


コロナウイルスで学校に入れない状況が続いていますが、記事を書いていたらUDに行きたくなってきました。

僕は今、UDのクロワッサンがどうしても食べたいです。無性に食べたい。


そして・・・お気づきの方もいるかもしれないのですが、今年入学の一年生はまだ入学してからこの学食を使ったことがないんです。

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本当ならこんな感じになっていたはず。

実は、そんな一年生にUDのことを伝えられたらなんて思いもちょっとだけあります。

今はUD探検ツアーで我慢してもらうしかありませんが、UDが使えるようになるのを楽しみにしておきましょう。
一度は訪れてみるのもいいかもしれません。

【追記】秋学期になってからコロナ対策もされて利用できるようになっています!ぜひクロワッサン食べに行きましょう。


そんなことで、千葉商科大学のワクワクの源泉。

THE University Diningについてでした。

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取材にご協力いただいた皆さんありがとうございました。

そしてなにより、ここまでご覧いただきありがとうございました!


また次の記事でお会いしましょう!またね!

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