電車に乗らなくても来て欲しい!知れば知るほど楽しい駅ビル。【JR市川駅ビル/シャポー市川】
ご機嫌麗しゅう、皆々様。お久しゅうございます、
市川一可憐で優雅な天使でおなじみこと(ぴゅあ)えんじぇる♥りりぃでございますわ。
さて、画面の前の紳士淑女の皆々様方は、満を期して発行した「Yellow!!」vol.8は見て頂いたのかしら?
当然、みていただいてみすわねっ⁉(圧)
そんな冗談はさておき、紙面の記事の最後に「続きはnoteで!」と書いたのを覚えていらっしゃる聡明な紳士淑女の方々。もしその言葉を覚えてくださりこのページに訪れて頂いたのであるば、大変嬉しゅうございますわ。
そう、実はこのインタビュー、紙面で最初は収めるつもりでしたの。
しかし、執筆するとどう頑張っても熱量が多すぎて収まりきらず…。
…というわけで、いつもの様にnoteにはみ出して書きましたわっ!
これと紙面版を読んでいただければ、あなたはもうすっかり立派な駅ビル博士になれちゃう!(かも?)
というわけで最後までどうぞご覧あれっ♥
「Yellow!!」vol.8を見てこのページを訪れてきてくれた方、そして偶然通りかかってこの記事を見てくださっている方。本当にありがとうございます。
このページでは紙面版の続編として、主にシャポー市川が地域のお客様に支持されるために行っている運営面での工夫についてまとめました。
紙面版に引き続き、シャポー市川の運営会社である(株)ジェイアール東日本都市開発シャポー市川の篠壮雄さん、渡辺修宏さんにお話をお聞きしていきます。
意外すぎる組み合わせ?シャポーの名前の由来とコンセプトを知りたい!
さて、紙面の方でもご覧になった方は覚えていらっしゃるかもしれませんが、シャポーブランドには「人と街をむすぶたのしい出会いここちよい時間」というコンセプトがあります。
更に、シャポー市川独自のストアコンセプトが存在することはご存じでしょうか。
「今日も、ほんのり、カラフルに」。
このコンセプトに込められた思いをお聞きしてみました。
「このコンセプトの意味の中には、『今日も』は普段・日常、『ほんのり』はやさしさ、『ほんのり+カラフル』でお気に入りに出会う場所という意味が込められています。」
また、2012年から2019年にかけて行われてきた全館の大規模な改装も、このコンセプトにのっとって行われました。
ちなみにシャポーの語源の由来は、フランス語でお城を意味する「シャトー」という単語と、駅=電車=汽車ポッポという単語を掛け合わせて作られた造語だとか。
一昔前のキャッチコピーではズバリ「駅のショッピングセンター」と言っていたこともありました。
ここが無いと営業できません!「営業所」のお仕事大解剖!
シャポー市川には「営業所」と呼ばれる施設が存在します。
この「営業所」は何を行っているのでしょうか?
正解は、シャポーが毎日営業するにあたって必要不可欠な業務を行っています。
具体的な仕事内容を上げると、ショップ支援、施設保守、金銭管理、イベント企画、販売促進、不振店対策や分析等…
ざっと上げただけでもこれだけあります。
この営業所が無くなればシャポーは営業できません。
つまり、シャポーがいつものシャポーであるために無くてはならない施設であると言えるでしょう。
その営業所の取り組みの中でも特徴的なものを2つご紹介します。
1つ目はシャポーに入居しているテナントさんを取材した記事を作り、館内やホームページで紹介する「専門店クオリティ」です。
営業所ではこの記事を通して、ショッピングセンターに入るショップの「商品クオリティ」「技術」「サービス」をアピールする媒体として活用しています。
2つ目は、お客様のご意見から館の運営面の改善を図る「サービス改善運動」「CS運動」
※CS=customer・satisfaction、カスタマーサティスファクション、日本語で「顧客満足」
という取り組みです。
お客様が店舗に対して愛着を持ってもらい「また来たい!」と思ってもらうには、お客様の生の声を聞くことがとても大切です。
その生の声で気づくことはあるので、頂いた意見を大切にしてより要望に応えた施設にするために行っています。
このお客様の声から実現した取り組みの例として、閉店後も店舗内の通路を通り抜けできるように開放しています。
これは閉店後も明るい通路を通って歩けるようにして欲しいというお客様の要望から実現したものです。
同じようで違う!?「ショッピングセンター」「駅ビル」「百貨店」の意味と違い。
さて、ここまで「駅ビル」を「駅のショッピングセンター」という意味で使用してきましたが、皆さんは「駅ビル」、「ショッピングセンター」(略称としてSC)、そして「デパート」(百貨店)の違いが分かりますか?
これらは大型商業施設というくくりの中でよく混合される業態ですが、厳密に言うと違います。
ショッピングセンターはデベロッパー=不動産開発業者により計画、開発される、様々な専門店の集合体と認識されています。
これに対して百貨店(デパート)は、衣食住の渡る様々な商品を一つの業者が経営・販売していて、対面販売が主流の店舗のことを指します。
デパートは英語のdepartment store(デパートメントストア)の日本語訳で、百貨店と同義語です。
更に、業種としてショッピングセンターはテナントから家賃をもらい運営・管理する「不動産賃貸業」であることに対し、百貨店は自らが商品を仕入れて販売する「小売業」に分類されます。
そして、駅ビルの本来の意味は駅業務を行う施設と、鉄道事業以外に用いられる施設を一体化した建築物、つまり駅にくっついてる建物の全てをひっくるめての呼び方です。
最近は駅ビル=駅に隣接するショッピングセンターと認識されることも多いですが、ホテルや百貨店、オフィスビルということもあります。
代表的なブランド
百貨店
=三越、伊勢丹、髙島屋、大丸、そごう、西武、阪急等
ショッピングセンター
=イオンモール、ららぽーと、アリオ、ゆめタウン(主に中四国九州)等
ショッピングセンターとしての駅ビル
ルミネ、アトレ、セレオ※全て関東圏、エスパル※東北、アスティ※東海、
アミュプラザ※九州等
※参考文献
駅ビル | 鉄道用語事典 | 日本民営鉄道協会 (mintetsu.or.jp)
百貨店とショッピングセンターの違い | SCネットワーク (sc-network.jp)
百貨店とショッピングセンターの違いとは?商業施設への出店メリットは何? | SHOPCOUNTER MAGAZINE
「また行きたい!」と思って貰うための工夫は何だろう?
ショッピングセンターとして無くてはならず、お客様に支持されるかどうかのバロメーターになるのが「テナント」、つまり中に入っているお店の存在です。駅直結のショッピングセンターとしてテナントを導入するにあたり、どんな工夫があるのかお聞きしてみました。
篠壮雄さん(以下、篠さん):「基本的には足元商圏(短期間で来店できる範囲)在住の全てのお客様をターゲットにしています。当館は1キロ以内の近隣に住んでいる方や、鉄道の利用客が来られるデイリーなショッピングセンターという特徴があります。
そういった意味で、仕事帰りにふらっと寄って頂けることを目指しています。
この特徴を生かすために、開業当時より食料品のテナントが充実しているうえ、食料品の売り上げ比率が高いです。」
篠さん:「テナントの出店に関しては、本社・営業所両方の視点からアプローチを計っています。POP-UP(期間限定で開くお店)などの利用状況を見て判断することも多いです。営業所としてもその実績を見て日々判断しています。
選ぶにあたって、お客さんの喜んでいただけるような店舗で、なおかつ施設のコンセプトに合うかと鮮度の高さ、この両方を意識しています。
商圏内のお客様からの「このお店がほしい!」という要望とそのお店自体の感度、このバランスに合っていることが大事です。」
シャポーは総武線沿線の駅ビルのブランドで、隣の本八幡駅でも展開しています。それぞれ違いはあるのでしょうか?
篠さん:「1キロ以内に優良顧客が集まっていることは市川・本八幡両方の視点からみても変わりません。市川の顧客も一番多いのは50代の女性ですが、本八幡の方がシニア客が多いという特徴があります。しかし、当館は先ほどの通り足元商圏在住の全てのお客様をターゲットなので20代から30代の方も取り組んで頂けるような施策も行っています。
船橋は乗換駅なので、市川や本八幡に比べると広域から様々なお客様が訪れます。」
所長の口癖!「凡事徹底」という一言に込められた深い意味。
今回の取材ではお会いできなかったのですが、シャポー市川の所長が普段よく口にしている言葉として、「凡事徹底」という四字熟語があります。
この言葉には、挨拶といった簡単なことでも愚直に繰り返すこと、続けていくことが大事だという意味が込められています。
しかし、所長が言うにはそれ以上に熱い意味が込められているそうです。
その意味を所長の代わりに篠さんが解説してくださいました。
篠さん:「コロナ禍のように大きな流れで変えなくてはならないことはもちろん出てきます。でも、ショッピングセンターはお客様が一番大事であるということは、絶対に変わらないことです。
奇をてらうことではなく、かといって新しいことをしていかないという訳でもない。当たり前のことをきちんと磨いていくことが大事です。
一番大事なことは、お客様に安心安全を届けていくこと。
それは、インフラも施設も、商品もサービスとすべていった全てのことに共通します。」
あとがき
シャポー50周年の特設ページの最初に書いてあった
「これからもずっとシャポーは地域の皆さまとともに」
商業施設は地域の住む人々の人生の様々なシーンに思い出や楽しさ、嬉しさといった沢山の影響を与える素敵な存在であると思っておりますの。
今回のお話を聞いてシャポーにもっと親しみがわいたのは勿論、これからもずっとこのまま市川の人々に愛されて欲しい…
そう思いましたわ。
そして通路解放の話は私もエピソードがございますのよ。
アルバイトの通勤で市川駅を利用していて、(お嬢様でも社会経験と奉仕の心で労働いたしますのよ!)帰りが23時や0時前になることも多々ありましたのよ。その中で家に着くまで最短経路かつ明るくきれいな通路を通って帰宅できることがどんなに嬉しかったことか…。
そして取材に同行してくれた「モリサワ」フォントの記事が大バズりした愛すべきyellow!!のメンバー「トポス」氏
(この名前にピンと来た方は私達とお仲間かもしれませんわね…)、
お忙しい中取材に答えてくださったシャポー市川の篠さん、渡辺さん、
そして長い記事を最後まで読んでくださった画面の前の皆々様
誠にありがとう存じます。
市川に住んでいる貴方もそう出ない貴方も!
この記事を読んだなら市川駅の「シャポー」にぜひ行ってみるのですわっ!