警備員は犬!? スーダン出身留学生に聞いた衝撃エピソード
¡Hola! Yellow!編集部の松田です。
突然ですが、最近人生初の留学生の友達ができました。
スーダン出身のタンちゃんです。
きっかけはiSquareでの雨宿り。そう先日紹介したiSquareです。
iSquare????って方は是非こちらの記事を読んでみてください。
↓↓↓iSquareの記事↓↓↓
学内に気軽に異文化や英語と触れ合える施設があるなんて最高ですよね。私は週3で通ってます。
というわけで、
留学生がどんな生活をしてるのか、留学生に日本はどう見えてるのか、スーダンがどんな国なのかなどなど
タンちゃんにインタビューしてきました。
日本移住は想定外?
千葉商大初スーダン出身留学生誕生秘話
ー日本に来たきっかけは?
タン:日本には休暇で来たんだ。元々、お父さんが仕事で日本に来たことがあって、タンが高校を卒業した後に家族で日本に旅行に来てたの。
だけど、その時スーダンでクーデターが起きて、そのまま家族で日本に住むことになった。
ー日本に住むつもりはなかった?
タン:なかった。その時は日本についてほとんど知らなかったし、日本語学校にも大学にも入学する予定はなかったんだよ。
だから日本に来てからしばらくは日本語も勉強しないで、ただ日本にいただけだった。だけどこれから日本に住まなくても日本語を勉強しておこうと思って日本語学校に行くことにしたんだ。
ーなぜ千葉商科大学を選んだの?
タン:実は、大学の名前も魅力も知らないまま受験したの(笑)
大学を受験できる条件に、高校までに12年学んでないとダメだったけど、タンは小学校から高校まで11年しか学んでなかったから、受験できる大学がほとんどなかった。
タンが受験できる条件の大学に千葉商科大学があって、締め切りが迫ってたから思い切って申し込んだ。
もう一つ他の大学も申し込んでて、そっちの大学に受かっていたらそっちに行くつもりだったけど落ちたからこの大学に来たの。
この大学は自分に合っていて今はこっちの大学でよかったと思ってるよ。タンはこの大学初のスーダン出身の留学生なんだよ。
毎日が発見 初めてだらけの日本の生活
―日本に来てから苦労したことは?
タン:友達を作るのに苦労した。すっごく苦労した。勉強より難しかったよ。
大学に入学したばかりのときはいつも一人で何したらいいかわからなくて、日本語学校の先生にどうしたらいいか聞きに行った。
先生に「積極的にならないと友達出来ないよ。思い切って誰とでも話すように」って言われて話すようにしたけどストレスに感じたんだ。
あと、いつから友達って言えるのか分からなかった。友達って言っても出かける時に誘われなくて私たち友達じゃないの?って思った。
スーダンでは思ってることをすぐに言うけど日本では言わないから、文化の違いに戸惑ったよ。
だけど、今一緒にいる友達には言いたいことを言えて、「それは日本ではだめだよ」ってちゃんと教えてくれるから自分らしくいられる友達ができたんだ。
―日本の好きなものは?
タン:えびの天ぷら!浅草のお店で初めて食べて、その時から大好きになった!注文したときは名前も知らないし、どんな食べ物かも分からなかったけど食べたらすごくおいしかった。
あとは、日本のテレビとか電車が面白いと思う。テレビでやってる漢字クイズとかお笑いとかが好き。ドラマも結構見てるよ。
だけど一回で聞き取れないから、テレビで見た後にアプリでもう一回見てるんだ。そしたら、話し言葉の勉強になってだんだん話し言葉も使えるようになった。教科書でも日本語を勉強したけど、その日本語が通じなかったから頑張って話し言葉を勉強してるの。
―日本で行ってみたいところは?
タン:富士山!富士山に登ってみたいな。ボランティアとか、日本旅行とか、友達と海外旅行とかやってみたいことはいっぱいあるよ。
まだ日本について知らないことが多いから、これからいろんなこと知っていきたいと思ってる。
―日本の良いところは?
タン:教育。日本に来てから自分は経験不足だと思った。
スーダンでは自分で考えることが少なかった。自分で答えを考えないで誰かに答えを教えてもらってたんだ。日本に来てから、自分でやらなきゃいけないって教えられたよ。
スーダンの人は温かい!離れて実感 母国の魅力
―スーダンの良いところは?
タン:スーダンの人はとても温かい。そこがスーダンの魅力だと思うよ。
スーダンでは人との関わりが多くて、近所の人はみんな親戚とか友達。玄関がいつも開いてる。
例えば、家にある料理がタンの好きな料理じゃなかったら、近所の家に行って「なんか食べたい。何があるー?」って言うと食べさせてくれるんだよ。
みんな生活が苦しくても、お金がなくてもみんなで助け合って生きてる。
いつも誰かと一緒にいれるから寂しさは感じないの。スーダンにいたときは気付かなかった魅力。
―スーダンのおすすめのものは?
タン:タンはまだ行ったことないけど、Tuti islandという小さい島。島の側には白いナイルと青いナイルが流れていてとても魅力的だと思う。
おすすめの食べ物は、ザラービア(ザラビア)。
ザラービア(ザラビア)はじゃがいもと小麦粉を混ぜて丸めたものを油で揚げたドーナツのようなもので、ミルクティーと一緒に朝食のときに食べるものだよ。
iWeekは、iSquareで開催される留学生やゲストスピーカーの発表からいろんな国の文化や歴史を知るイベントです。
6月に開催されたiWeek in Juneでタンちゃんもスーダンについて発表をしたのですが、その時にタンちゃんからイベントの参加者へザラービア(ザラビア)のプレゼントが!
その時に私もザラービア(ザラビア)をいただきました。
ココナッツの甘さとモチモチ食感が最高。
食べ始めたら止まらない、いくらでも食べれちゃう美味しさでした。
タンちゃんにレシピを教えてもらったので今度作ってみようと思います。
日本語のレシピは少ないですが、英語やアラビア語のレシピがインターネットやYouTubeに載っているので気になる方は是非チェックしてみてください。
―日本では体験できないスーダンの日常は?
タン:タンが通っていた学校の近くにあった女子高校の警備員が犬だった!
その犬はリードで繋がれてなかったのに、ずっとそこにいて外部の人が入らないか見張ってたの。
女子高校の生徒には反応しないけど、生徒以外の人には吠えたり追いかけたりしてた。
たまに、学校帰りにその犬にちょっかいをかけて追いかけられるという遊びをしてた(笑)危ないけど面白かったよ。
犬は、追いかけてきた後またもとの位置に戻ってて賢い犬だった。スーダンではペットを飼う文化がないから多分あの犬は野良犬だったと思うよ。
タンちゃんはスーダンで暮らしていたころ日本について全く知らなかったそうですが、日本に来てからスーダンと日本の繋がりを発見。
スーダンを含むアラブ半島では『Spacetoon』という日本のアニメだけのチャンネルが放送されているそうです。
スラムダンク、名探偵コナン、ポケモンなどなど
沢山の日本のアニメがアラビア語に翻訳されて放送されているらしいです。
タンちゃんは子供のころから毎日『Spacetoon』を見ていたそうですが、日本のアニメだと気づいていなかったそうです。
日本に来てからその事実を知り、日本に移住したのは運命だったのかも!と思ったそうです。
タンちゃんからのメッセージ
「留学生は寂しい、友達欲しいって思っている子が多い。 話しかけてくれたら答えるから気軽に話しかけてほしい。仲良くなりたいと思ってる子はいっぱいいる。
だけど、日本語に自信がないからグイグイこられると怖いと思っちゃうから、慣れるまでゆっくり話してほしい。
それから、まだまだ分からないことがあるから困ってたら手伝ってほしいな。あまり自分から手伝ってほしいって言いづらいから、困ってそうな留学生がいたら声をかけて助けてあげてほしい。」
おわりに
ここまで読んでくださった皆様、ありがとうございました。
そして、取材に協力してくれたタンちゃんありがとうございました!
今回のタンちゃんへのインタビューをきっかけに、今まで知る機会がなかったスーダンのことを知ることができ自分の世界が広がりました。
ひょんな出会いが世界を広げるきっかけに。
これからもいろんな人との出会いを大切にしていきたいと思います。
ちなみに、
7月もiSquareではいろんな国の文化や歴史が学べたり、留学生と交流できたりするイベントがあるようなので千葉商大生は是非参加してみてください!
きっと自分の世界が広がるきっかけになると思います。
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