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118×→119合格 医師国家試験 国浪勉強法
118回の医師国家試験に落ちてから、119回の医師国家試験に合格するまでの道のりは、私にとって一つの挑戦でした。その挑戦を成功させるために、勉強法を模索し続け、確立して最終的に合格を勝ち取ることができました。ここでは、私がどのように勉強を進めたのか、また使った教材や模試の結果、勉強法を振り返ってみたいと思います。
あと、この勉強法は残り100日で受かる系ではないですね。これから5,6年生になる方やこれから国浪する方が対象になるかと思います。今の国試は難化しているうえに、他の受験生が早期から対策しているので、一年できれば二年の対策期間が必要になるかもしれません。
1. 118回の敗北から学んだこと
6年生の時点では、夏まで勉強は全然で夏メックの偏差値が22とかでした。試験直前まで自分の実力に自信が持てず、結果として冬メック(2023年)偏差値が38という低い数字に終わりました。この時に感じたのは、「どれだけ回数別とQBをやっても、深く学んでいない」でした。その根底には、臓器別の知識が不十分だったことがありました。そこで、119回を目指して勉強会に入り、国浪生活を選ぶことを決意し、その年は徹底的に基本的な勉強(臓器別テキストを大事にするやり方)にシフトしていきました。
ちなみに118回の点数は、パンリンが218点でボーダーから12点離れていました。
2. 勉強法と使用した教材
私が今年度の勉強で使用した主な教材は、臓器別のMedu4、QB(国試過去問)でした。
国試過去問 QB
自分は、基本的にQBの全ての問題を解くようにしましたが、夏のマッチングなどで忙しいときは1周問題だけをやるようにするなどし、やれなかった範囲を10月から12月の隙間の時間でやるようにしました。
あと、回数別5年分は5月くらいから着手していきました。回数別をやることで夏や冬の模試が過去問5年分をはじめとする過去問のプール問題がいかに多く出題されるかわかると思います。また、回数別は普段の勉強が1科目/週でのペースの勉強でしたので、1ヶ月前に勉強したことを点検する意味でも回数別5年分は有用でした。加えて、5年分は何度やっても学びがあるかと思います。自分は回数別5年分は5周以上はやってたかと思います。
あと、紙のQBを使うか電子版かで、大差はないのですが、自分は書き込みができる点で紙の方を使っていました。一応、科学的にも紙の方が記憶の定着がいいみたいですね。自分は、六年生のころ臓器別をしっかりやってないのに、とりあえずアプリのQBでぽちぽち考えもせずにやっていたので、反省も込めて国浪中は紙でやっていました。
臓器別のmedu4(少しankiの話も
Medu4を選んだ理由は特にはないですが、6年生までで使ってたからですね。medu4は赤字と口頭試問部分まで完璧にすれば、結構国試も模試も解けますね!自分はイルカの暗記シートというアプリを使っていたのですが、これがmedu4と相性が良かったですね。ankiを使って口頭試問を覚えるのもいいと思います。自分は、ankiを小まめにやるのは向いてなかったですね。ただし、直前期に117〜114回の回数別をankiに入れてやってはいました。
自分の118回の敗因として、QBと過去問5年分を回すことにこだわりすぎて、臓器別の赤字や口頭試問を覚えきれてなかったのがありました。ですので、今年はイルカの暗記シートなどを用いて、9月までは1週間で1科目ぐらいのペースで何度もQBとテキストを覚え直す勉強をしました。また、勉強会では、小テストやオープンクエスチョンの時間が確保されていたので、それらを通して、しっかりアウトプットまでできるかを点検しながら、普段の学習を確立していきました。
ちなみに、medu4のテキストは電子版のままですね。紙でも良いかなとは思いますけどね。自分はイルカの暗記シートに片っ端からテキスト入れて、何度も反復してました。
3. 偏差値推移と模試の結果
私の偏差値推移を振り返ると、118回の国試の時点では偏差値38という非常に低い数字でした。しかし、119回に向けた勉強を本格的に始めた頃から、少しずつ結果が出てきました。
2025年夏メック:偏差値49(7月受験)
2025年冬メック:偏差値54(12月受験)
MM3模試:偏差値52(1月受験)
夏メックの時点では、偏差値50に届かなかったので不安でしたが、そこで内科をさらに掘り下げることで冬メックにかけての偏差値アップしました。冬メックでの成果は、自信を持って試験に臨めるようになる大きな転機でした。特に、冬メック偏差値55がセーフティラインと聞いていたので、手応えを感じました!
4. 勉強の進め方
勉強の進め方としては、以下の方針を徹底しました。
毎日の勉強計画を立てる
毎日どれだけ学習するか、毎日手帳で勉強をメモしながら、1週間ごとに勉強スタイルを調整していました。1日にこなすべき内容を決め、計画通りに進めることで、確実に進捗を実感しました。最低限の勉強時間の目安として1日6時間は毎日勉強していました。復習の重要性
新しい知識を詰め込むだけでなく、復習を大切にしました。過去の臓器別のチェックに際して、回数別5年分やmedu4テストゼミ(基礎編)を用いました。弱点克服(勉強会での小テストや模試
勉強会での小テスト(頻度は2〜3日に一回ほど)や模試などにより、自分の苦手科目やテーマを特定し、そこに時間をかけて集中して学びました。模試や小テストの存在が大事でした。チェック機構がないと、客観的な出来不出来がわからないので。
5. 合格を手にした瞬間
119回の国試を終え、自己採点でパンリン239点でした。とりあえず、やっと浪人生活を終えることができました。あの時の悔しさ、辛さ、そして努力を思い返すと、すべてが報われた瞬間でした。
6. 最後に
一般的に、純粋宅浪が国試に受かる確率が45%くらいなのはXなどを通して知っていたので、予備校に国浪の際に通えると良かったのですが、金銭的に自分は宅浪しかなかったので、本当にいまの勉強会にお誘いいただけてとても良かったです!ちなみに、今年の勉強会の実績は30人いて28人合格みたいです!(合格率93%)
あと、MM3の解説合宿で普段Medic spaceに通ってる子達が清澤先生に質問されている様子とかを見てて、普段自分達の勉強会で似たような問題出してるなーとか思いながら、予備校通いの国浪の方とレベルの違いはそこまで感じなかったですね。やはり、国浪で予備校に通うメリットは1年間という長期間を他者に管理されるという点がありますね。国試浪人してるのにマジになれない人は大人しく予備校行った方が良いかもですね。学力面ではそこまで差は感じなかったですね。
これから国試に挑戦するみなさんにも、きっと合格が待っています。私の経験が少しでも役立てば嬉しいです。
また、マッチング関係だったり、細かい勉強法、勉強会の詳しい内容などはまたnoteで書ければと思います。
最後に、勉強会で切磋琢磨した仲間たちに感謝しつつ筆をおきますね。
追記:medu4利用者でこれから予備校に通わずに1年間自宅浪人するという方は是非連絡くれれば、勉強会の空き具合にもよりますが、自分がいたmedu4国試浪人勉強会に招待しますので、もし興味があったらお声掛けください!
おまけのQ&A
Q1.国浪中にバイトしてもいい?
→しても良いけど、本人のキャパ次第。勉強がギリギリだったりしたら、おすすめはしません。勉強が優先なので、ただ個々の経済状況にもよるので。ただ、バイトのメリットとしては、ある程度のお金が手に入るのと社会との繋がりが得られるので、浪人特有の孤独感とかは薄れるかもしれませんね。逆に、ギリギリの成績での不合格や本番の時だけ調子悪くて落ちたパターンはバイトするのもイイですね。
Q2.国浪でのマッチングは不利?マッチングと勉強の兼ね合いは?
→国浪してると、病院側は今年受かるのかなという不安はありますよね。ただ、模試の成績など具体的な成果を見せられれば面接などでも病院側の不安も払拭できるかも。
マッチングと勉強の兼ね合いは、無論勉強優先ですが、これもQ1のようにキャパ次第学力に余裕があるなら複数見学・複数病院受験もアリかもですね。
近年、東京をはじめとする関東圏などは人気が出てるので、複数病院を受けたい気持ちも理解できますので。
Q3.直前講座は必要?
→なくても受かるとは思う。ただ、あったら役には立つと思う。自分はmedu4ユーザーなのですが、medu4は昔から画像問題や感染症が弱いとは言われていて、その弱点を補強できる Q-assistのCCC講座や予想問題の直前assistはかなり有用でした。特に、CCC講座のおかげで抗菌薬や不整脈の薬に強くなれました。
あと、今年はサマライズが結構的中してたみたいですね。サマライズを使ってる子からであったり、Xで聞いたりしましたね。
Q4.予備校も勉強会も使わずに、ただの宅浪で受かるんじゃね?
→国試を落ちた理由を分析できていて、対策ができており、1年間実行し続けることが出来れば不要ですね。結局、勉強会の参加者達も皆自学自習に励んでおり、私たちの在籍していた勉強会も自習をメインに位置付けていたので、正直、情報収集が自分で出来て、己を1年間律することができれば予備校・勉強会は不要ですね。
Q5.予備校と勉強会のメリットはそれぞれ?
→予備校のメリットは、指導経験豊富な先生が教えてくれること。時間割りが決まっており、それに従うだけで良い点。マッチング・国試出願でもサポートを受けられる点。国浪した際の無難な選択肢である点(無難=みんなが選ぶ選択肢で、医学生はみんながやる勉強をやれと進級試験や国試勉強で刷り込まれるし、安心感は得られると思います。)。自習室が使える点。予備校なので自分のことだけしっかりしてれば良い点。
一方で、勉強会のメリット(自分が在籍した勉強会の話になりますが)は、お金がかからない点。自由度が高いので、他の参加者の意見との兼ね合いもあるが、自分の意見も反映されやすい点。勉強会同士の繋がりもあり、他の勉強会のやり方を取り入れたりできた点。過去に国浪勉強会にいた先輩達のサポートが得られた点。情報共有が盛んだった点。外に出る必要がなく、ネット環境のみで良い点。1日あたり多くて2時間ほどの勉強会が週に3日だったので、他の時間をマッチング活動やバイト・ジムなど他の時間に使える点。