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眞邊明人(著)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を、オーディオブックで聴き始める。
眞邊明人(著)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を、オーディオブックで聴き始めています。
オーディオブックで小説を聴くのは、三浦綾子(著)『氷点』に続いて2作品目になります。
眞邉明人(著)『もしも徳川家康が総理大臣になったら』は、2020年のコロナ禍に、AIとホログラムによって歴史上の人物を復活させた内閣を実現させるという物語です。
登場人物がとてつもなく豪華で、まさに歴史小説の夢のオールスター戦です。
『氷点』の場合は、登場人物それぞれにナレーターさんが割り当てられており、ほとんどラジオドラマのイメージでした。
しかし、『もしも徳川家康が総理大臣になったら』の場合は、男性のナレーターさん一人の朗読です。
女性の登場人物も、男性のナレーターさんの声なので、少し違和感を感じるところです。
私は、小説を読むとき、文字だけの情報から、登場人物の容姿や声を頭の中で想像します。ときには、ある俳優さんをイメージすることもあります。
『もしも徳川家康が総理大臣になったら』は映画化されています。
映画では、徳川家康を野村萬斎さん、坂本龍馬を赤楚衛二さんが演じています。他にも豪華なキャストで制作されています。
徳川家康や坂本龍馬は、これまでいろいろな俳優さんが演じてきました。
野村萬斎さんや赤楚衛二さんの演技力を見るのは楽しみです。
この映画を見れば、本を読む必要もなければ、オーディオブックで聴く必要もないという考えもできます。
しかし、私としては、小説と映画は別物という考えです。本を読んでから、映画を楽しむという順番が好きです。
小説を読むときは、ストーリーや場面など、自分の頭の中の想像力を駆使して楽しみます。
映画を観るときは、俳優さんの演技力であったり、映像技術であったり、音響技術を楽しみます。
オーディオブックを聴くときは、耳からの情報だけで、登場人物の容姿や場面を想像します。
そういう意味では、映画を観るよりも、読書に近いといえます。
いずれにしても、元々は作家さんの頭の中にあったものです。
それを文字化したもので、何万人もの人を楽しませる作家さんって、改めて尊敬する次第です。