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【読書】阿部謹也(著)『ハーメルンの笛吹き男』を読み進める。

阿部謹也(著)『ハーメルンの笛吹き男』という本を読み進めています。
著者の阿部謹也さんが、ドイツで語り継がれている物語を、1284年の事件との関係性を追跡していくという、とても興味深い内容の本です。

学生時代、全く勉強をして来なかった私ですが、5年ほど前から世界史を学び始めました。
しかし、学んだことといえば王朝や貴族を中心とした、表面的な歴史でした。その時代に生きた庶民の生活を知る機会は、ほとんどありませんでした。

なぜなら、中世のヨーロッパでは、庶民がどのような生活を送っていたかという、文字記録があまり多く残されていないからです。
これまでの歴史というのは、人間が書いた文字が主な情報源となります。

そんな中、著者の阿部謹也さんは、「ハーメルンの笛吹き男」という、現在も語り継がれている物語を元に、中世ヨーロッパの歴史を、庶民の生活レベルまで解き明かしていきます。

1000年後の未来の人たちが、現在を振り返ったとき、私たちの生活の隅々まで知ることができます。
現在の歴史を辿ろうと思うと、SNSやブログによって、恐ろしいほどの情報が記録されているからです。
いま書いているこの文書でさえも、なんらかの参考資料になるかもしれません。

非常に興味深い内容の本ではありますが、読んでいくと、少し難しすぎて理解できないようなところも多くあります。
その度にネットで調べているのですが、そうすると、どんどん時間ばかりが過ぎていきます。
しかし、そのような探究の過程も、読書の楽しみなのです。

一冊の本を読み終えたあとは、読む前とは違う自分になっているはずです。
そう信じて、難しい本でも頑張って読み進めていきます。
この後も、『ハーメルンの笛吹き男』を読み進めていきながら、新たな発見があったときには、noteで発信していきたいと思っています。


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