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【読書】原田ひ香(著)『三千円の使いかた』を読み進める。

原田ひ香(著)『三千円の使いかた』という小説を、読んでいます。タイトルの通り、お金に纏わる物語りです。

映画やテレビドラマなんかでは、お金に関することは、あまり描かれることはありません。しかし、小説の場合は、結構リアルにお金のことが描かれます。

夏目漱石の作品を読んでいても、シビアなお金の話がよく出てきます。お金の話が絡むと、時代は違っても、リアル感が伝わってきます。
逆に、村上春樹さんの作品に出てくる人物は、大体お金に困っていない、裕福な生活を送っています。なので、全くの別世界を見せてくれるのです。時には異次元の世界にも、連れていってもらえます。

『三千円のつかい方』は、2018年に発売された作品です。発売から現在までの5年間で、急激に三千円の価値が下がってしまいました。タンスに入れていた三千円は、5年前とは違うのです。お金を大切にするというのは、使わずにしまっておくだけではダメなようです。

人生に、お金は欠かせないものです。かといって、お金のことばかり考えて生きるのも、つまらない人生です。お金はあくまで、将来出来ることの権利(道具)として、上手く付き合っていかなければならないと、感じさせられる物語りです。

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