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【2024年9月の読書記録】|8冊の本の振り返り

今日から10月が始まり、「読書の秋」の真っ只中に突入します。
今月も、どんな読書生活になるのか楽しみですが、その前にいつもの通り、先月 (9月) に読了した本を振り返ってみたいと思います。

実は9月の初めに、不注意から足を捻挫してしまい、部屋で伏せっている時間が長くなりました。
その分読書量が増え、9月に読了した本は、オーディオブックで聴いた作品も含めて8冊となりました。

オーディオブックで聴いた作品を、「冊」という単位で数えるのは間違っているのかもしれませんが、私的にはOKということにします。

9月に読了(聴了)した8冊の振り返り

9月に読了 (聴了) した本は、小説が4冊と、その他が4冊になります。
小説以外の本のジャンルを明確に分けるのは難しいため、ここでは「その他の本」としてひとまとめにします。

小説4冊のうち、2冊はオーディオブックで聴きました。
オーディオブックで聴くようになってから、小説を楽しむ時間が増えたのは嬉しいことです。

それでは、読了した順番に紹介していきます。

『眠れなくなるほど面白い社会心理学』

日本文芸社から出版されている「眠れなくなるほど面白い」シリーズです。
「眠れなくなるほど面白い」シリーズは、科学、歴史、医学、投資、宗教など、あらゆるジャンルを網羅しているシリーズです。
図解が多く掲載されており、分かりやすく解説をされているのが特徴です。

このシリーズを読むことを習慣にするだけで、社会人として十分な教養を身につけることができます。
そして社会心理学を学ぶことで、お得な人生を歩むことができます。


『存在のすべてを』(塩田武士著)※オーディブック

この作品は、オーディオブックで聴きました。
塩田武士さんの作品は以前、『罪の声』という作品を読んだことがあります。
『罪の声』は、1984年〜1985年に発生した「グリコ・森永事件」をモチーフにした物語でした。

『存在のすべてを』は、モチーフにした事件はありませんが、とてもリアリティのあるミステリー作品となっています。
少し登場人物が多くて、オーディオブックで聴いていると混乱が生じることもありましたが、作品が進むにつれて全ての登場人物が繋がっていくのが塩田武士さんの作品らしく、醍醐味を味わうことができました。


『水車小屋のネネ』(津村記久子著)※オーディオブック

この作品も、オーディオブックで聴きました。
18歳と8歳の姉妹が家を出て、大人になっていく姿を描いた物語です。
物語の中心に存在するのが、水車小屋に住むネネという名前のヨウムです。
このネネのおしゃべりが、人の真似をするだけでなく、きちんとコミュニケーションが成立しているところがとても微笑ましいのです。

周りの人たちに助けられながら大人になっていく姉妹が、物語が進に連れて助ける側に成長していく姿が、じんわりと心に沁みてきます。


『どうしてわたしはあの子じゃないの』(寺地はるな著)

九州の田舎に住む幼馴染の女子2人と男子1人の物語です。
3人にはそれぞれの人生があり、想いがあります。
しかし、中学生の3人には、その想いをうまく相手に伝えることができません。
その3人が大人になって、中学生時代に育った場所で再開します。

どこにでも存在する普通の人にも、繊細な部分を持っています。
そういったところを、とても優しい表現で表している作品です。

『上田合戦仁義-三河雑兵心得⑨』(井原忠政著)

伊波忠政(著)『三河雑兵心得シリーズ』の9巻目の作品になります。
戦国時代は「本能寺の変」の後、羽柴秀吉が着々と天下統一に歩みを進めていきます。
その傍で旧武田家の所領を巡ってせめぎ合いが続きます。
その一つに「第一次上田合戦」があります。

歴史的にはそんなに大きな戦ではありませんが、真田家好きの人にとっては、痛快な戦です。
『三河雑兵心得シリーズ』の主人公は、徳川家に使える植田茂兵衛という百姓出身の武士ですが、『上田合戦仁義』を読んでいる間は、敵となる真田家を応援しました。


『絵を見る技術』(秋田麻早子著)

私は美術館に行っても、絵画についての知識がないために、なんとなく一通り眺めているだけです。
なんとなくと言っても、この絵が数億円もするんだと思うと、じっくりと見てしまいます。
じっくりと見たところで何もわからないのですが、感性が高まってくるのを感じるのは確かです。

名作と言われる絵画には、人の感性を高めるための技術が使われているのです。
『絵を見る技術』には、名画に使われている技術について、初心にもわかりやすく説明がされています。
この本を読むと、次に美術館に行く楽しみが増えます。

『わたしはヤギになりたい』(内澤旬子著)

著者の内澤旬子さんは、小豆島で5匹のヤギと一緒に暮らしています。
犬や猫と一緒に暮らしている人は沢山いますが、ヤギと一緒に暮らしている人はあまりいません。
『私はヤギになりたい』を読むと、ヤギと一緒に暮らすことがどれだけ大変なことなのかがわかります。

ページをめくりながら、著者はなんのためにこんなに苦労をしてヤギと暮らしているんだろうと質問をしたくなります。
でも、その答えは最後に書かれていました。
本当は、著者自身がヤギになりたかったのです。それが叶わぬ願いだからヤギと暮らすのだと。


『話し方の戦略』(千葉佳織著)

ネットで「話し方教室」と検索をすると沢山の教室や講座が表示されます。
それだけ、話し方に悩まれている人が多いのだと思います。
話し方を上達するには、先ず文章力を磨くことが必要です。
何を伝えたいのかを言語化し、どういう順番で話すのかという全体の構成を考え、ストーリー性を持たせてファクトを盛り込む。
これはまさに文章スキルの基本です。

どのような声で、どのような表情や態度で話すかというのは、元になる文章があってこそ生きるものなのです。
『話し方の戦略』を読み終えて改めて感じたのは、文章力を磨くことは、あらゆる面でのビジネスの基本であるということです。

できることなら本屋さんで暮らしたい

少し前までは、積読本が増えてくると罪悪感を感じていました。
しかし、最近は逆に積読本が少なくなってくると不安を感じるようになってきました。
おやつの在庫があると嬉しく感じるのと同じように、本も在庫があると少しだけ心が弾みます。

そういうこともあって、ついつい本を衝動買いしてしまいます。
今もすでに「読書の秋」を満喫できるくらい、積読本があります。
幸せなことです。
しかし本当は、できることなら本屋さんで暮らしたい気持ちです。

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