【読書】『塞王の楯』「第三章 矛楯の業」〜平和の為の武器〜
織田信長が大量の鉄砲を使って武田軍に勝利したのが、1575年の「長篠の戦い」です。
この戦い以降、弓矢や槍が主な武器だった戦の形が大きく変わりました。
弓矢や槍で戦うには、長い鍛錬と高い技術が必要です。
それに比べると鉄砲の扱いは、比較的楽でした。
ただ鉄砲を製作するには、かなり高い技術が必要でした。
特に「ネジ」というものが、日本にはそれまでなかったので、苦労をしたようです。
鉄砲が種子島に伝来したのは1543年ですから、約30年ほどで大量生産ができる技術力に発達したということになります。
更に時代は進んで、1614年の大坂夏の陣では、徳川軍が大砲を使って、難攻不落といわれた大坂城を陥落させました。
その破壊力を見せつけられた後は、徳川家に刃向かうものはいなくなりました。
第二次世界大戦以降、取り敢えず平和が保たれているのは、核兵器の力だといえます。
核兵器の存在が、戦争の抑止力になっているのです。
核兵器の破壊力を、誰もが知っているからです。
しかし、核兵器を使用した時に、それを防御する方法はありません。
核兵器の使用は、人類の滅亡に直結します。
この先も、人類が核兵器を使わない事を、祈るしかありません。
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