安全管理の知識を意識して安全な登山をする。
労働災害の起こる原因を追求していくと、環境の問題と人の行動の問題に行き着きます。
不安定な環境と不安定な行動が重なったところで労働災害が発生しやすいのです。
平らな場所よりも段差のあるようなところの方が不安定になります。
人は歩いている時よりも、走っている時の方が不安定になります。
安全管理の基本は「5S」
労働災害をなくすには、不安定な環境と不安全な行動をなくせばいいと言うことになります。
不安定な環境をなくすためにまずやることは整理と整頓です。
さらに清掃と清潔を加えて「4S」とよく言われています。
不安定な行動をなくすには、人への躾が必要です。
整理、整頓、清掃、清潔の「4S」に躾を合わせて「5S」と言われます。
自律神経を整える
人間の体は、ゆっくりと歩くよりも走る方が不安定になります。
体が不安定になると、転倒する確率が上がります。
地面に段差があったり濡れていたりすると、さらに転倒する確率が上がります。
転倒するリスクを下げるには、できるだけ走らずにゆっくりと歩くようにすればいいのです。
朝寝坊などをして、電車の時間に間に合わせたくてどうしても走らなくてはならない時があります。
そう言う時は一度立ち止まって深呼吸をします。
気持ちが焦って慌てると自律神経が乱れて、転倒する確率が上がります。
まずは自律神経を整えることです。
安全な登山をするために
登山中でも、不安定な環境と不安定な行動が重なったところで、転倒したりして怪我をしやすくなります。
濡れた岩場やガレ場では人間の体は不安定になります。
登山道の環境を変えることは不可能です。
環境が不安定なことも登山の楽しみの一つとも言えます。
登山をする時の行動には意識をする必要があります。
登山で怪我をするのは、登りの時よりも降りの時の方が起こりやすくなります。
登っている時よりも降りの方が自然とスピードが出ます。
降りは早く帰りたいという気持ちも出てきて、思っている以上に歩くスピードが早くなっています。
登山の帰り道の降りほど、ゆっくりと歩くことを意識すれば、転倒などをして怪我をするリスクを下げることができます。
ゆっくりと歩けと言われても、帰りのバスの時間が迫っていたりするとどうしても焦ってしまいます。
焦ったところで、転倒でもすれば更に大変なことになります。
登山をする時は自分の体力も考えて、時間に余裕のある計画を立てることが重要です。