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『陥穽 陸奥宗光の青春』の、第一部を読了。|臨場感のある物語りに入り込める。

辻原登(著)『陥穽 陸奥宗光の青春』を読み進めています。
この本は全部で550ページと、かなりボリュームがあるのですが、ようやく第一部まで読了しました。
第一部が終わったところで、278ページなので、半分を少し過ぎたところです。

時代は1864年7月6日となりました。陸奥宗光は、5月14日に全施設が竣工し、正式に開設された、神戸海軍操練所で学んでいます。
陸奥宗光は、このときまだ20歳になる直前です。

神戸海軍操練所の「海軍塾」の塾頭である坂本龍馬は28歳、軍艦奉行となった勝海舟は41歳でした。

この頃の日本では、将来を揺るがす事件が次々に起きています。
6月5日に「池田屋事件」が起こり、7月2日には「薩英戦争」が勃発しています。

そして7月19日の「禁門の変(蛤御門の変)」へと続いていくのです。
このような状況で、日本はよく列強各国に占領されなかったものだなと思います。

幕末の物語を読んでいると、戦国時代の物語よりも現実味があって、本当にその時代にタイムスリップしたような臨場感があります。

『陥穽』と同時進行で、井原忠政(著)『三河雑兵心得』シリーズを読み進めています。
『三河雑兵心得』シリーズは、戦国時代の物語で、史実に基づいてはいますが、主人公をはじめとした登場人物のほとんどは実在しないフィクションです。
こちらも物語としては非常に面白いのですが、現実味があまり湧かないというのが実感です。

この後、物語は大政奉還を経て明治時代へと進んでいきます。
そして陸奥宗光は、不平等条約の改正という大仕事に挑みます。
そのような出来事を、どのような形で臨場感を味わわせてくれるのか、読み進めていくのが楽しみです。

今後も、読み進めていきながら、感想を配信していきます。


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