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【読書】『任侠楽団 (今野敏 著)』〜クラッシックが聴きたくなります。
タイトルの通り、今回はクラッシック音楽の世界です。
少しジャズの話も入ります。
読んでいると、不思議とクラッシック音楽が聴きたくなります。
そして、コンサートに行きたくなります。
クラッシック音楽のことは、全く興味がありませんでしたが、少しだけ知識を身につけることもできました。
『任侠書房』から始まったこのシリーズですが、これが6作目になります。
いつもの登場人物のキャラクターは、既に頭に入っているので、安心して読み進めていくことができました。
無駄なエネルギーを使う必要はないのです。
これはシリーズもののメリットの一つです。
それでいてこのシリーズは、毎回、
意外な展開に発展していきます。
今回も少し不思議な展開で物語は進んでいきます。
どんな小説でも、ある程度決まった「型」というものがあります。
「型」があるから面白いといえます。
「型」を無視した小説は、多分違和感があって、面白く無くなるのだと思うのです。
これは、小説の書き方の本を読んで、勉強をしたことです。
小説を書くには専門知識が必要です。
作り話だからといって、全くの空想の世界ばかりの話だと面白くないのです。
一般の人が知らない、専門知識が散りばめられているから小説は面白いのです。
小説を読むことによって、新しい知識を得ることができることによって、読んだ意味があったと感じるのです。
そして読む前には全く知らなかった世界に興味が湧き、新しい体験にまで発展させていく可能性があります。
読んだ人の世の中の見方が変わるのです。
そして、人生も変えてしまうことさえあり得ます。
小説を読むということは、娯楽の一つではありますが、不思議な力を持っているのです。
次の作品を待つ時間も、シリーズものの楽しみの一つです。
そしてやっと出版された時に、本屋さんで手に取って、ページを捲るときのワクワク感がたまりません、
今からこの「任侠シリーズ」の次の作品が出版されるのを楽しみに待っています。