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【読書】原田ひ香(著)『喫茶おじさん』を読み始める。

映画『ゴジラ➖1.0』を観に行ったとき、上映時間までに少し時間があったので、シネマコンプレックスが入っているショッピングモールの、大型書店をパトロールすることにしました。
そこで購入したのが、原田ひ香(著)『喫茶おじさん』と、垣根涼介(著)『君たちに明日はない』の2冊です。

先ずは、原田ひ香(著)『喫茶おじさん』から読み始めています。
大手建設会社を早期退職をして、喫茶店経営に挑戦したが、半年で店を潰してしまったおじさんの悲しい物語です。

ちょうどそんなタイミングで、12月10日の日本経済新聞の朝刊に、原田ひ香さんが、副業についてのエッセーが掲載されていました。
その中に、以下のような一文がありました。

副業も投資も、かけるお金は本1冊程度、なにかを習うなら、月に1万円程度と、心に決めて欲しい。

2023年12月11日 日本経済新聞・朝刊 原田ひ香さんのエッセーより

まさに、『喫茶おじさん』の主人公を思い起こさせる文章です。

小林弘幸(著)『はじめる習慣』も同時に読み進めているところなのですが、何かをはじめるには、先ずは小さくはじめるべきなのです。小さくはじめて、少しずつ大きくしていくべきであり、最初から大きな投資をすると、自律神経がおかしくなって、正常な思考ができなくなって、失敗をする確率が高くなるのです。

そもそも人の人生なんて、失敗する確率の方が高いのです。小さなトライアンドエラーを繰り返して、そんな中から一つでも成功すれば儲け物という気持ちが大事です。
「人生は敗者復活戦」なのです。
これは、仙台育英学園高等学校硬式野球部監督の須江航監督の言葉です。

それでも、喫茶店を経営してみたいという、おじさんの気持ちはとてもよく分かります。
一度しかない人生です。好きなことをして生きていきたいと、誰もが考えることです。
しかし、うまくいかないのも人生です。

原田ひ香さんの作品を読むのは、『古本食堂』以来となります。
多分、大きなどんでん返しや、不自然に人が死ぬようなことも起こらない物語だと思います。所謂「文学」というジャンルの作品です。
少し読んだだけでも、無性に喫茶店に行きたくなります。
そして、なんとなく珈琲の香りが漂ってきそうな物語りです。



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