内澤旬子著『私はヤギになりたい』|ヤギとの暮らし方と雑草の知識が身につく本
内澤旬子著『私はヤギになりたい』という本を、読み進めています。
著者の内澤旬子さんは、小豆島で5頭のヤギと一緒に暮らしています。
ヤギを飼ったことがなく、これからヤギを飼おうと考えている人には、とても参考になる本です。
ヤギはご存じのとおり、草食動物です。だから毎日、草を食べて生きています。
しかし、どんな草でも食べるのかというと、そうではありません。
ヤギによって好き嫌いがあるし、毒があって食べてはいけない草もあるのです。
また、同じ草でも季節によって食べる時期と食べない時期があります。
やはり、「旬」というものがあるのでしょう。
基本的には、どこにでも生息している雑草と呼ばれる草を食べます。
特別に、ヤギの為に海外から草を調達しなければならないなどということはありません。
「雑草という草はない」という言葉を、聞いたことがあります。
道端に生えているどんな草にも、人間は名前をつけています。
この本には、そんな草の一つひとつを、著者のイラスト付きで丁寧に紹介されています。
2024年9月9日現在、Audibleで検索しても出てきませんが、もしこの先、オーディオブックで発売されたとしても、この本は、紙の本で読むことをおすすめします。
オーディオブックでは、装丁や挿絵に描かれた著者のイラストが楽しめないからです。
この本を読んでいると、いかにヤギと暮らすことが大変かということが伝わってきます。
子供の頃、「アルプスの少女ハイジ」というアニメを見て、ヤギを飼いたいと思ったものですが、この歳になって諦めが付きました。