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伊藤秀一(著)『荘園』の知識が、歴史小説とつながったときの喜び。

伊藤秀一(著)『荘園』という新書を、少しづつではありますが、読み進めているところです。
書かれている内容は、おそらく中学校の日本史で習ったようなことではあると思うのですが、残念ながら私の記憶からはほとんど消え去られています。読んでいると改めて「そうだったのか!」と、感じることばかりです。
とくに、これまで読んできた歴史小説と知識がつながったときは、喜びを感じました。

「本を読む目的は何ですか?」と、漠然と気かれると困ります。本のジャンルによって、その目的は様々だからです。
本には、専門的な知識が詰まった解説書もあれば、エンターテイメントとしての小説もあります。解説書を読む主な目的は知識を身につけることであり、小説を読む主な目的は、楽しむことです。

ただ、解説書を読んでいて楽しいと感じることもあれば、小説を読んでいて知識を得ることもあります。
本を読んでいて、楽しいと感じるときは、今まで知らなかったことを知ることができたときです。まさに、脳が喜ぶ瞬間です。

伊藤俊一(著)『荘園』に書かれている内容について、視野を広げながら深掘りしていくと、現在の社会主義と資本主義についてや、税金についてという、論点にもつながっていきます。
現在の論点を考えるためには、歴史を知っておく必要があるということなのです。

今はスマホやパソコンで検索すれば、どんなことでも知らないことを知ることができます。しかし、検索によって知った知識には、喜びはあまり感じられません。
本を読んでいて得られる知識には、大きな喜びがあります。
その違いは、全く別のものだと言えます。


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