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禅語を学んで気持ちを楽にする。
禅の考えを学ぶと、気持ちが楽になる言葉が沢山あります。
禅宗といえば座禅を思い浮かべる人が多いと思います。
禅語の意味を深めていくと、全ては座禅につながります。
私が普段の生活の中で、特に意識をしている三つの禅語を紹介します。
作務(さむ)
「作務(さむ)」とは、お寺での掃除などの日常の雑用全てを修行とする考えのことです。
作務を行うときに着る服を「作務衣(さむえ)」と言います。
禅宗のお寺でなくても言えることですが、寺院の中や庭はとても綺麗です。
お寺を訪問して、庭を見せていただくだけで心が落ち着きます。
部屋の掃除やトイレ掃除など、日常生活の雑務を作務と考えると、普段と違った気持ちで行うことができます。
掃除をしている時は掃除に意識を集中します。
そして部屋が綺麗になると心が落ち着きます。
照顧脚下(しょうこきゃっか)
足下を見ると言う意味です。
お寺を訪問したときに、玄関に「看脚下(かんきゃっか)と書かれていますが、これは履き物を揃えましょうと言う意味です。
ちょっとしたことですが、玄関の履き物を揃えるだけで、とても気持ちよくなります。
禅の教えを深めていくのは素晴らしいことですが、あれもこれも実行していくのは大変です。
先ずはすぐに出来ることからやっていくと、それが知らない間に習慣となり、履き物が揃っていないと違和感を感じるようになります。
前後際断(ぜんごさいだん)
今を生きることに専念せよ、と言う意味です。
座禅をしているときは呼吸に意識を集中します。
他のことを考えてはいけないと言っているのではありません。
他のことに考えがいったら、考えている自分を意識して、その意識をゆっくりと呼吸に戻すのです。
掃除をしているときは掃除に意識を集中し、食事をしているときは食事に意識を集中します。
過去のことや未来のことは考えないようにします。
どうしても過去のことや未来のことが不安になってしまうことはあります。
過去を変えることはできませんが、過去を振り返って未来を変えることはできます。
未来のことを心配しても仕方のないことですが、不安があるのならその不安が解消できるようにすればいいのです。
何もせずに不安がってばかりしているのが良くないのです。
禅語を学んで普段の生活に考えを取り入れるようにしてからは、とても充実した気持ちで毎日を送れるようになりました。
他にも気持ちが楽になる禅語がたくさんあります。
是非、禅語を学んでみることをお勧めします。