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【読書】『バベる! 自力でビルを建てる男』〜実際に存在する建設中のビル〜
2年前に、部屋にあった本の殆どをフリマサイトや古本屋さんに売ってしまいました。
大体200冊くらいあったと思います。
そのときに売らなかった本が何冊かあって、『バベる!自力でビルを建てる男』も、そのうちの1冊です。
タイトルの通り、自力でビルを建てている男の方が書かれた本です。
そのビルは、東京都の港区に存在します。
いつか現場を見てみたいという気持ちがあったのですが、なかなか行く機会がありませんでした。
先日、都立中央図書館に行こうと思い、地図アプリを見ていて、確かこの近くにあった筈と思い出して、寄ってみることにしたのです。
見出し画像が、その現場になります。
現場には囲いとシートが張られていて、建物自体を見ることはできませんでした。
ビルの名前は「蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)」です。
地下1階、地上4階建ての鉄筋コンクリートの建物です。
2005年11月に着工し、今現在でも完成していません。
建築看板を確認してみると、完成予定は令和7年3月31日となっています。
あと2年近くかかるということで、着工してから20年となります。
東京駅の日本橋口前に、地下4階、地上62階建ての高さ390メートルという日本一高い、超高層ビルが建設されます。
このビルでさえ、2023年10月に着工し、2027年度に完成する予定で、工期は4年半です。
建物は工期が長くなるほど、管理費がかかります。
2024年4月以降は、時間外労働に上限規制が施行されることによって、工期が長くなる傾向にあります。
さらに最近は、あらゆる資材が高騰しています。
なので、建物の建築費は急騰しています。
そんな状況の中で、低予算で建物を建てようとすると、どういうことが起こるのか、目に見えています。
この本は、建築に関係のある仕事をしている人なら、必見の本だと思います。
鉄筋コンクリートの建物の建て方が生々しく書かれており、建築に関係のない人でも、面白く読むことができます。