【読書】垣根涼介(著)『君たちに明日はない』を読了。
垣根涼介(著)『君たちに明日はない』を読了しました。
リストラという言葉が、普通に使われだしたのはいつ頃からでしょうか。確か、バブル崩壊後だったと記憶しています。
それまでは「クビ」って言っていたのでしょうか。「クビ」ではあまりにも印象が良くないので、体裁のいい言葉が使われ出したのでしょう。
日本のバブル崩壊以降、大凡10年周期で世界的な経済危機が襲ってきています。2008年のリーマンショックの後は、2020年のコロナショックでした。次の2030年頃には、何が起こるのでしょうか。
経済危機が襲うたびに、リストラが流行ります。企業が生き残るためには仕方のないことです。かと思えば現在、いろんなところで人手不足となっています。
みんながやりたい仕事には人は集まりますが、やりたがらない仕事には人は来ないのです。
本当は、やりたがらない仕事には、もっと報酬を上げるべきです。でも最近は、少しくらい報酬を上げても、人が来るかどうか分かりません。働きがいのある仕事よりも、働きやすい仕事を選ぶ時代です。
本当は、誰もやりたがらない仕事に、働きがいがあるような気がするのですが。
もし自分が、リストラ面談に呼び出されたら・・・と考えると、どんなに怖いホラー小説よりも、ゾッとする物語りでした。