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『どうしてわたしはあの子じゃないの』(寺地はるな著)|第二章まで読み進む

寺前はるな著『どうしてわたしあの子じゃないの』という小説を読み進めており、現在、第二章まで読み終えたところです。
女子中学生2人と、男子中学生1人の視点が順番に切り替わって描かれていきます。
3人の内心を、絶妙な筆致で描かれており、中学生の気持ちに入り込んでしまいます。

この作品は、青春物語であり、恋愛物語です。
現時点では、涙を誘うような悲しい場面や、感動的な場面は描かれていません。
しかし、小さな事件は積み重なっていきます。

物語の中心に存在するのが、地元に昔から伝わるお祭りです。
このお祭りに対する想いが、登場人物それぞれに違いがあります。
お祭りにまつわる地元で発生する小さな事件の積み重ねが、後半に向けての伏線となるのでしょうか?

私にも中学生の頃があったので、多少は懐かしさを感じる部分もあります。しかし残念ながら、私には小説のような甘酸っぱい思い出はありません。
中学生の頃の思い出は、ほろ苦いを通り越して、思い出したくない恥ずかしいことばかりです。

この先、物語りが進むに連れて、前半の伏線をどのように回収していくのか楽しみです。
思い出したくない自分の過去と向き合うながら、読み進めていきたいと思っています。

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