心理的安全性(番外編)オンラインミーティングの限界
今回は、コロナ禍ですっかり定着したオンラインミーティングについて、心理的安全性と絡めて整理してみたいと思います。
今年(2020年)の初めには、想像もしていなかった世界が広がっており、新しい生活様式に合わせてビジネスの世界も変わりつつあります。
めだかの学校においてもそうですが、例えば、ミーティングなどはオンラインでの開催をせざるを得ない状況に追い込まれました。
いろんなタイプのミーティングを行いましたが、良かった点もありますし、改めて対面での良さを再認識することとなりました。
★良かった点
なんといっても、時間の短縮が挙げられます。移動時間が最たるものです。長距離移動だと疲労からも解放されますね(運動不足とトレードオフですが)
距離のハードルを下げることにもなりました。今までだとあきらめていた、遠方の方とのやり取りがハードルが低くなったのは、大きな効果です。
意外なところでは、(オンライン上では)全員が一人の話しをしっかり聞いているというのが挙げられます。
また、慣れもあるのですが、普段よりも多くの意見が出やすいという効果もありました。(リアルな世界だと多くの人の前(視線を感じる?)で話すのは苦手でも、オンラインだと逆にハードルが下がるのかな?という仮説が立ちます。)
★考慮すべき点
報告、連絡に代表されるコミュニケーションや仕様等の確認に代表される打合せについては問題ないですが、心理的安全性でご案内してきた創造的なアウトプット(答えがひとつでないもの)については、やはり対面の方が有利というのが現時点での印象です。
これは、振返ってみると、右脳的な作業に代表されるものが中心となります。実際に気づかされたのは、創造的なアウトプットは、それが出るまでに、量的にも時間的にも多くのエネルギーが必要だということです。
量的で言えば、本題以外の話し(雑談と言ってしまえばそうかも知れません)は対面の方が出やすい印象です。二次元と三次元の違いでしょうか?場の雰囲気を同じ空気を共有(息遣いも含めて)できるからでしょうか?そして、その雑談ができる雰囲気や安全性がアウトプットの後押しをしています。
間合いについてはオンラインでも取れますが、現時点では、対面の方が一日の長があると考えます。画面を通じていると相手の存在を物理的に遠く感じてしまう錯覚もあります。その為、深い思考を促すのには、多少、不利に働く可能性も否めません。
時間的なもので言えば、オンラインは画面に集中するがゆえに物理的な疲労度が激しいというのがあります。画面に集中しているので、普段よりも疲れるという感想は良く聞きます。その結果、対面の時よりも参加者の集中している時間帯の重なりが少なくなり、アウトプットに影響を及ぼす可能性があります。
これは、オンラインになれてしまった後で、対面の打ち合わせをすると感じるものです。みなさんはどうでしょうか?
とはいえ、これからもオンラインでのミーティングは浸透しますし、私もそれ自体は賛成です。対面が向いているミーティングがあるということも認識しながら使い分けるということが必要だと痛感しています。