問題ってなんだ(4)問題と課題はこう整理すればスッキリする

問題について、その定義を整理していますが、前述した通り、人によって解釈がばらばらであることも事実です。まあ、義務教育(高等教育でも?)で改めて整理する機会は少なかったのかもしれません。意識してないと違いを説明できなかったりします。

この学校でも入学してきた際に、特に多いのは、「問題」と「課題」の違い。

大辞林によると「課題」とは

① 仕事や勉強の問題や題目。 「休暇中の-」 「 -を与える」 「 -図書」
② 解決しなければならない問題。 「当面の-」 「緊急-」

あれ、➁って、「問題」と同じような・・・

「問題」は辞書による意味では、「解決を要する『事項』」が近いとご紹介しました。

「問題」、「課題」、なんかわかりにくいですよね。

実際、この学校で「問題と課題の違い」を生徒さんに聞いてみると

「意識して使ってないから違いがわからない、一緒じゃないの?」、

「なんとなく課題の方が、やらなきゃってイメージ」、

「ドヤ顔で言われても。。。」

などと様々な意見が交わされます。

この学校で皆さんが納得しているのは、

■問題はネガティブ(否定的)/何か足りない、出来ていない/「問」われている状態 ■課題はポジティブ(肯定的)/これからすべき、向かうべき/「課」せられている状態

ということ。もちろん、言葉は生き物なので、絶対とは言いませんが、ビジネスの前線に立っている人が、問題と課題を使い分けてコミュニケーションを図っているのは事実です。

確かに「納期が決まっていない」のは問題と言えるし、「納期までに仕上る」というのは、課題としてしっくりくるんではないかと思います。

では、次は問題(ネガティブ、否定的)の中身について、掘り下げていくことにしましょう。

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