【出願】東海大学 医学部 編入試験 (展学のすすめ) 出願前に知っておくべき 5つのこと
東海大学 医学部 編入試験 (展学のすすめ) に合格した者です。今回は、出願前に知っておくべき 5つのことをまとめておきます。
①入学年次が「1年前期」である
いちばん重要なことは、展学のすすめは「編入」ではなく「特別選抜試験」であるということです。1年前期から入学し、最低でも6年在籍しなければ卒業できないため、在籍期間は一般入学と同じになります。
他大学の編入が、2年前期からであることと比べると、1年余計に時間がかかることを意味します。つまり、事実上編入ではありません
実は2020年より以前は、東海も1年後期編入でした。その名残で編入界隈では、東海の特別選抜は「編入」という枠組みで扱われることが多いようです。そのため、本タイトルも「編入」という言葉を使っています。が、正確には編入ではないことに注意してください。
②年齢、性別、経歴、推薦状が関係ない
数年前、医学部入試の「性別・年齢差別問題」は世の中を騒がせました。本件は是正されたというのが文科省の見解ですが、真偽の程は不明です。
実際、秋田や大分の編入試験は、未だに1次選考は書類選考です。そして、その合格基準は明らかにされていません。秋田大は「年齢は20代で、学歴はMARCH以上でないとほぼ無理」と、多くのブログで書かれています。
しかし、東海大の展学のすすめは、年齢、性別で心配をする必要はありません。実際に…
・前年2次試験不合格も、翌年2次試験合格 ★new!!
・前年1次試験不合格も、翌年1次試験合格
・50-60代の方が1次試験合格
・偏差値40以下の大卒が2次試験合格
・子育て中の30代男性が2次試験合格
・子育て中の30代女性が2次試験合格
・2021, 22年度入学者は、女性比率の方が高い
このように、純粋に点数だけで合否判定しているであろう事象が複数確認できます。
1次合格者は20~25名ですが、この母集団は点数が高かっただけの20~25名です。面接に自信のある方は、1次さえ突破すれば、2次の合格の可能性は高いと思います。
③大卒でなくとも出願できる
入学年次が1年前期である代わりに、出願資格の制限が緩いことが特徴です。
・大学2年次までの在籍で出願可 (出願時に2年生であればOK)
・短大、高専卒で出願可
・専修学校等の卒も出願可
多くの人に門戸を開いている医学部です。
④学費は「600万/年」だが、6年間収入ゼロでもなんとかなる
多くの人にとって、問題は「就学期間」よりも「学費」だと思います。東海大の学費は私立の中ではやや高い方で、年間600万程度の学費です。教材費や備品代等を含めると、6年間で4,000万弱の学費がかかると想定されます。国立大学が6年間で400万程度で卒業できることを考慮に入れると、驚きの金額です。
しかし、下記3つの奨学金を組み合わせることで、ほとんどの方が「バイト収入なしで卒業」することができす。
(1) 150万/年: 給付奨学金
・展学のすすめ合格者は、入学時点で150万給付が約束されています。2年次以降は、成績優秀者に150万/年が給付されます。真面目に勉強すればいいことがあるかもしれません
(2) 120-360万/年: 地域医師確保枠奨学金15-30万/月
・地域医師確保の奨学金を利用すれば、月々10万-30万を借りることができます。指定された期間勤務すると返済が免除されます。6年間借り入れた場合、4-9年の勤務が義務付けられることが多いようです。多くの道府県、市区町村で募集しています。「医師確保、医学生、奨学金」で検索してみてください。
・いくつかの医療法人や病院では、個別に奨学金生を募集しています。希望の研修先が既に見つかっている場合、直接応募するのもいいと思います。
(3) 192万/年: 二種奨学金16万/月
・二種奨学金は満額借り入れます。医学生は12万の満額に+4万することができるので、月々16万です。医師になりさえすれば、返済できるでしょう。
以上①~③のうち、返済が必要なのは③のみです。学費そのものを減らすと同時に、支払いを先送りにすることで、合計支払額を1/3程度まで抑えることができます。
他にも様々な奨学金制度がありますが、ここでは大抵の方にチャンスが有る奨学金を例示しました。いずれにしても、学費を理由に諦めるのは、もったいないというのが私の見解です。
⑤展学のすすめで合格をもらう理由が重要である
①~③で述べた通り、多くの人に門戸を開いている「展学のすすめ」ですが、合格を勝ち取るためには、大学の立場で「自分は合格に値する候補者なのか」を十分に検討するべきです。
展学のすすめは、その名の通り「学を展ずる」人のための入試制度です。何かしらの学を身に着けた以上、厳しい医学の勉強にも耐えうるだろう。さらに医学と他の学問の垣根を溶かしてくれるだろう。という前提で、入試科目も英語と小論文のみとなっていると推察されます。
即ち、何かしらの学(専門性) がない人は、数学や生物・化学・物理を免除される資格がなく、一般受験の対象とみなされます。実際に、面接では必ず過去の経歴や学問の内容を聞かれます。成績証明書のスコアが悪い場合、その理由も聞かれているようです。
もっとも、「学」が勉強や研究だけに限られるわけではありません。スポーツ、ビジネス、芸術等の分野で、他の受験生を大きく上回る実績を持っていれば、合格をもらえます。2021年には、元プロ野球選手も合格しています。
以上が東海大学 展学のすすめを出願する前に知っておくべき事項です。
最後に科目別対策のリンクを貼っておきます。興味のある方はご参照下さい。
・英語対策
・小論文対策
・面接対策
無料相談会はこちらで受け付けております。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?