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⑩鹿の王

読んだで候。


鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐ 


【話の要点】
中世の疫病と医者と国。


ボリュームの多いこと多いこと。
500ページあるなんて聞いてない。


正直に申し上げましょう。
しんどかったです。


私は考えながら本を読むのが苦手です。
特に中国系の名前が出てくると一瞬で名前を忘れる特殊能力を持ちます。

これが理由で三国志を読んだこともありませんし、キングダムも一巻で挫折しました。


とまあ、シンプルに無能なんですけど、この鹿の王は登場人物のページをひたすらペラペラしながらなんとか読み切りました。


面白かったです。好きな人は夢中で眼を血走らせながら読むんじゃないかと思うくらい。
というか、友人がそうだったらしいです。
めっちゃ面白いから読んで!と。


簡単に物語の説明をすると、

国に疫病が流行り、その治療に明け暮れる医者と奇跡的にその病から回復した青年が病の発端を捜索するお話です。主人公2人のパターンです。

(雑でごめんね。)


確かな情報も少なく、人間も成熟していない時代。
そんな中、発生する原因不明の疫病。


主人公の1人の医者は犬の抗体を人間の体にぶち込むことで助かる可能性があることを発見しますが、
人々は「神から授かった神聖な身体に犬の体液を注入するとはなんたる侮辱」的な考えで治療を拒むわけです。当然治療を受けず、実際に死ぬ人も出てきます。

治療を拒み、疫病で夫を亡くした妻が悲しむ中、医者ではあるが、大衆と同じく主人公の治療法に反対の医者は彼女に寄り添い、こう言います。

「あなたの大切な人の魂は浄化されました。そして、あなたたちのことをこれからも見守ってくれていますよ。」

彼女は号泣。その医者に感謝します。


その言葉に救われるんですね。主人公の医者もやってられるかって感じですよね。

そう考えると昔に比べて今の人間はかなり賢く、合理的になりましたね。
外国の宗教を熱心に信仰する方は違うのでしょうか。

個人的になぜかこのシーンが1番印象に残ってるんですよね。


それぞれが大切にするものがあることはわかるんですが、それに固執しすぎるのも良くないですね。


ちなみに、

私の人生のモットーは
「執着しないことに執着する」です。




3年後とかもっとマシなこと言えるといいな。


あとはこれを勧めてくれた友人。
面白かった。ありがとう。

でも下巻を読むメンタルはなく、
ネットでネタバレを見てしまったことを許して欲しい。


おしまい



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